吉野家のベジ牛定食万能論とニラレバ定食を出している店はネギレバ定食も出してほしいという怒りの話
個人的なエッセイです。
昭和から平成において、労働者が食事に求めたものは「早い、安い、うまい」の3点でした。
戦後から高度経済成長を経て、労働が絶対正義とされていた時代。過労死が本人の責任とされていた社会にあって、慌ただしさとがむしゃらさが日本人の生活であったのかもしれません。そのような社会では、いかに時間をかけずにお腹を満たすかが重要だったのでしょう。
さて、時代が変わり今の世の中を見ると、残業規制や育休制度の浸透具合はさておき、以前と比べると労働者が食事に求めていた、「早い、安い、うまい」の3点が変化していると感じています。
では何が変わっているのかというと、私が思うにそれは「早い、安い、うまい」であったものが、今では「栄養」が加わり、「早い、安い、うまい、栄養がある」という4点に変わってきていると感じるのです。
近年、コンビニなどではタンパク質を何グラムとれるという食品や、一食分で1日の半分の野菜がとれるお弁当などが増えています。私の知る限り、昔から野菜ジュースなどはあったものの、栄養バランスを考えるような商品はほとんどありませんでした。かろうじてカロリーメイトがあったくらいでしょうか。
かつて、米、ラーメン、うどんなど炭水化物を燃料に生きてきた日本人は今、フィットネスクラブの増加や健康志向の高まりによって、野菜やタンパク質を食事に求めるようになっているのでしょう。
そうした流れに乗るわけではありませんが、私も健康診断の数値が許容範囲ギリギリになっていたり、体の節々に違和感を感じる日が続いているわけなので、安くて美味しくて、かつ栄養のある食事を探していたのです。
そしてたどり着いたのが、吉野家のベジタブル牛定食(税抜き598円、以後ベジ牛といいます。)だったのです。
値段だけでいえばもっと安い食事はあると思います。しかしながら、お店で野菜も食べようとして定食を注文したならば、大体700円後半から1000円くらいの料金になるはずです。それを考えると税込で660円程度というのは安い金額と考えられます。
加えて下手な定食屋だと野菜といっても出てくるのはコールスローです。食べていて栄養があるように思えませんし、味もドレッシングの味しかしないし美味しくありません。
それがベジ牛ならば、ご飯、味噌汁、牛皿、それに加えてブロッコリーやパプリカなどの複数の野菜が出てくるのです。しかも野菜はスキレットで熱された状態なので暖かい野菜を食べることができます。私は冷たい野菜が好きではないので、これはありがたいです。牛肉も美味しいし、野菜もトマトソースかなにかが付いているので食べやすい。さらに吉野家なら紅ショウガも食べられます。生姜には体を温める効果や食欲増進などの効果もあるとされていますし、漢方でも使用されることがあるほどの万能植物です。
実際、家で1種類の野菜の、例えばキャベツの千切りを作るならまだ楽ですが、色々な野菜を買って鍋を作るのは相当な手間です。食材も1人だと余りが大量に出て消費するのに疲れてしまいます。
少なくとも、平日の仕事の後にベジ牛に近いものを作る気力は私には残っていません。
吉野家なら日本全国どこにでもありますし、米、野菜、肉、味噌汁これらをバランスよく食べることができます。その上、ラーメン屋やマクドナルドでセットを頼むよりも安いくらいです。
もしも最近、野菜食べてないなぁと思いましたら、ぜひ一度ベジ牛定食を食べてみてください。きっと、吉野家って牛丼売ってるだけの店じゃないんだと思ってくれるはずです。
さて、吉野家の話はさておき、味に限った話ですと、私が1番好きな定食はレバニラ定食です。
私はレバーが好きなのであって、ニラはそこまで好きというわけではないのですが、ニラも栄養が豊富と聞きますし、レバーもビタミンEやら栄養が豊富と聞きますし、栄養が豊富な2つが重なったらもう、レバニラ定食を食べる以外の選択肢はなくなってしまうのではないでしょうか。
疲れているときにレバニラ定食を食べると、レバニラ定食以外を食べたときに比べて体力の回復度合いが段違いです。
美味しくて栄養もあるなんてベジ牛よりも万能だと思うほどです。
しかしながら、そんなレバニラ定食にも弱点があります。それは、ニラが入っているので昼に食べることができないということです。
私は基本的に自分本意の人間ですが、それでも仕事の昼休憩でニラを食べて、それから仕事に戻るという事はできません。
そんなの食べても余裕でしょ。と考えている人は口が臭いということがどれほど人を不快にさせるかを知った方がいいでしょう。胃の中と鼻を直接繋いで自分の臭さを感じさせるか、もしくはガムを渡して1時間そのガムを噛んでろと言いたい。それほど口臭の害は周りへの被害が大きいのです。口臭が酷い人はたいてい中年男性というのも酷さに拍車を掛けます。
私もレバニラを食べているので強くは言えませんが、せめて昼は避けなければいけません。そして、私のようにレバーは食べたいけど、昼にニラは食べられないと考えている人は少なくないと思うのです。
ところで、一体なぜレバニラ定食を食べるのにそれほど気をつかわないといけないのかといいますと、それはやはりニラが入っているからなのですが、そもそもレバニラ定食にニラが入っている必要性はあるのでしょうか?
私はただ昼にレバーが食べたいだけなのに、なぜニラが入っているだけでレバーを諦めければならないのでしょうか?
味の面からいってレバーにニラが合うという事はわかりますが、代替不可能なものとは思えません。それこそ、ネギなりキャベツなり、ニラ以外のものでもレバーと合う野菜はあるはずです。
お店にとっても、せっかくレバニラを用意しても昼に食べる事を避けられてしまうより、最初から昼でも食べられるものを出した方が良いはずです。レバニラとネギレバを2つメニューに並べても店員さんに大きな負担になることはないでしょう。
レバニラ定食がいつから出来たものなのかは知りませんが、かなり昔から存在していることは確かです。そして、ラーメンが中華そばから改善、改造されていった一方で、レバニラはメニューの進化があまりありません。このような状況を打開し、昼でも気軽にレバーを食べられるような環境ができてほしいところです。
お試しで餃子の王将さん、日高屋さん、やって下さいお願いします。
吉野家に毎日行ったら確実に塩分過多で高血圧間違いなしなので、毎日行くのはやめてください。
あと吉野家の事を持ち上げてますが、近くにやよい軒があったらやよい軒に行ってる気がします。もっと店舗増やしてほしい。