またあえるから。
沢山の光達があたしの横を物凄い勢いで駆け抜けていく。
嬉しくてはしゃぐ橙。
不安な顔をみせる青。
期待を秘めている黄。
貴方から見たらあたしは何色に見えるのだろうか?
『十人十色』とは上手く言ったもんだ。
これからの『色』はあたし自身が選べば良い。
また他の人から「似合わない」と言われるだろう。
でも次は負けない。
だから大丈夫だよ。
これで暫くはみんなに会えなくなるね。
だけど不思議と寂しくないんだ。
実は全ての世界が繋がっているって分かったから寂しくないんだ。
だから行ってくるね。
貴方から見たあたしは何色に見えたかな?
あたしが思ってる、あたしが一番好きな色に見えたら嬉しいな。
次逢う時まで忘れないで覚えていてね。
またあえるから。
忘れないで覚えていて欲しいな。
そもそもこの話は知人の同人誌に載せる予定の話でしたが、先方から「よく分からない系は止めよう。」との意向で違う話を寄稿した記憶があります。
童話っぽいけど違う。小説っぽいけど違う。少し扱いに困った作品でした。
正直此処での舞台は「死後の世界」で。まぁ現世ではないからなーと無理矢理タグを「異世界」にした顛末で(笑)そのくらい扱い難い作品でした。
そもそも1話と2話は完全に存在していたけど、やや打ち切って筆を置いていたので3話以降は記憶を辿りながら再構成させました。とは言えかなり昔なのでもう数本話はあったのですが…思い出せないなら仕方がないかと。オマケに書いた当初とは違う終わり方となっていますが、まぁ今の私には満足かなぁと感じています。
改めて最後まで良く分からんお話にお付き合いありがとうございました。
最後に、亡くなった友人のマサヨちゃんにこのお話を捧げます。