ふと思った特に意味のないこと
「恋」をするということ。
人を好きになるということ。
それはきっと、そばにいるだけでドキドキして、話しかけられるだけで嬉しくて、ふれられると心臓が高鳴って、うるさくて、笑顔を見るとどうしようもなくきゅんとする。
そばにいられないと苦しくて、話しかけられないと悲しくて、別の誰かにふれていると胸がしめつけられて、もどかしくて、笑顔が見れないだけで胸が張り裂けそうになる。
寂しいとき、辛いとき、どうしようもなく会いたくなって、なにかあった日でも、笑ってくれるだけで、笑顔を見るだけで全部どうでもよくなる。
時々、やっぱり優しいな、って優しさを感じたり、ふいに「好きだな」って思う。
辛いこともあるけど、なんで好きになったんだって後悔することも、諦めようとすることもあって、それでもその度に、その人のおかげでのりこえられる。
絆創膏をもらうだけでありえないくらい嬉しくなる。
ずっと一緒に、ずっとそばにいたいと思って、幸せにしたくて、笑っていてほしくて、そばにいてほしくて、名前を呼んでほしい。
席が近くなったりするだけで一喜一憂して、「ばーか」ってささやかれるだけで、もう死んでもいいと思える。
「恋」ってきっとこういう気持ち。
人を好きになるってきっとこういうことなんだ。
そうだ、世間一般では、僕のこの気持ちをーーー
ーーー「恋」、とよぶのだ。