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2話目

 昨日殺されかけた相手が転入してきたとき皆さんはどのような反応をするだろうか、糾弾する?怯える?だが変身ヒーローである俺はどちらもすることが出来ない、何故ならヒーローとは秘密にするものだからだ、いやかっこつけたけど普通に知られたくない、絶対今後の戦いに影響でるし、そもそも戦いのことなんか皆知らないのだ、それにもしここで暴れられても困るからな、ここは様子見だ。

 っで!なんでこうなった!

「で、新しく入部してくれることになった転入生のモディル君とドジコさんよ」

「よろしくお願いします」

「よろしくお願いしますぅ」

 こいつ本当に何が目的だ?なぜ超日常部に?俺を疑ってるのか?分からない、本当に。

「ちょっと?どうしたの?貴方も自己紹介してほしいんだけど?」

「え?あぁ、俺は前途 イツモだよろしく」

「それでね今日は!」

 今日は学校の日常に超をつけるために必要なことを調査するらしい、まあ確かに調査は重要だ、例え一年間通ったこの学校でも細部まで知らないものだから、だが俺は、学校の調査よりもモディルの調査をしなくてはならない、······のだが

「イツモさんよろしくお願いしますぅ」

 どうしてこうなった。

 昨日の有能具合は、どうしったったんですかねドジコさん?あれ、そういや上の名前なんだっけ、まあいいか、そんなことより、この子はかなり厄介だった、正直ドジが多すぎるのだ、ほらまた転んだ、しかも何故か俺の方に倒れてくる、もちろんかわすが、数が多すぎる、そんなこんなで、時間が過ぎてしまいもうすぐ集合だ。

「はぁ、もう行こうか」

「はいですぅ」

さっさと部室に戻ろう、そう思ってたのだが、どうやら奴らが出現したらしい、何故かこの時間帯に出現しやすい、この前は何故か夜中にでたけど

「ごめんドジコさん、俺予定できた、先進に先帰ったって伝えといて」

「ふぇ?待ってくださぁーい」

 また転んだ、ドジコさんは高校生と思えない声で泣いている、正直すべてが胡散臭い、いや嘘では無いんだろう、彼女にとってはこれが普通なんだ、今までこれで来たのだろう、これで構われこれで避けられて来たんだろう。だけど、俺はこれに深く関わってる暇はない、ならば、と手を差し伸べる、彼女はさも嬉しそうに、しかも当然のように差し伸べられた手に捕まり立ち上がりそのままの勢いで俺に抱きつこうとした、冗談じゃないので後ろに倒れ込むようによける

 そしてそこには、がっしりとしたしかし体毛によりもふっと心地よい壁があった

「······モディル?」

「心労している様子を確認しました、現状及び数十分前の状態を検証するにあたり原因はあなたですね?」

 モディルは俺の身体を調べるかのようにがっしりと支えながら淡々と、単純な業務をこなすといった感じで淡々と続けてこう言った。

 貴方の行為推測するに自分の欠点を治そうとせず、あくまでも他人に頼り、しかもそれを表面上は気にする素振りを見せることで、他人に同情感情、ほおっておいたときの罪悪感を与えるある種の精神的脅迫行為をしております、以上のことから貴方は人を蹴落として生活して入るムシロ

 ここまで言ったところでドジコさん走り去って言った。なんていうことだろう、モディルは俺が言いたかったこと全てをいって、厄介事を追い払った、つまり俺が望むこと叶えてしまったのだ、敵であるこいつが!

「さて、前途さん、先進部長からの事付です、超科学実験室というものを見つけたわ、氷を速く溶かす実験をしてて面白いわ、あんたも早く来なさいよとのことです」

 先進と同じレベルのネーミングセンスの持ち主がいたなとかその実験の何が面白くてその場に留まったんだろうとかツッコミどころはあるがとりあえず

「わるい、モディル、俺ちょっと用ができたから先帰ってるって伝えてくれないか?」

「はい、了解しました」

 さてと現場についたけど、あれが敵か、先制必勝!俺は飛びかかり敵の体にパンチ食らわすだけど

手応えがない、それに冷たいこれって

「ふははははは私の身体は硬い氷でできている、そんな攻撃はきかないぞ!」

 えぇーやだなぁまた超巨大レーザー砲使うの、あれ氷?氷と言えば

「······もしもし先進?さっき聞いたんだけど、お前がやってた実験ってさ、そうそう······わかったサンキュー!おい怪人ちょっとタンマな」


数分後


「大量の塩を買って来たぞぉおおおおお」

説明しよう、塩をかけるといいらしい詳しい理屈は忘れた!

「おりゃああああ」

「しょっぺぇというか苦しぃごほごほ!」

 俺は塩が大量にはいった大きな袋をそのまま敵にガブせるようにぶっかけそのままのしかかり殴りまくった、中で敵は塩を飲み込んでるらしい、そのまましがみつき叩き続けた

「ごぼごぼごぼごぼごぼ」(訳ヒーローの戦い方じゃねぇ)

 氷の生物だったから凍ったまま塩水氷が効率よく出来上がったらしい、とどめに

「必殺カカト落とし!」

「ごぼあぁあああああああ」

(こんなのありかぁああああああ)

 怪人を無事倒し次の日俺はまたしても仮を作ってしまった先進に心のお礼を込めて話しかけていた、だけどやっぱりモディルの観察をしたかったな

「ねぇ前途?モディルって私に気があるのかしら?」

「どういうことだ?」

「なんかね学校の調査中ずっと私のこと気にかけてたのよ、あんたを呼びに行くとき渋ってたし、あ、でもその時なんか連絡が入ってから、切り替えてたけどあーやっぱりちがうかな?気があるっていうか興味があるっとか観察してるって目だった気がするし、流石あたしね」

こいつ、本当に有能だぞ



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