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1話目


 桜の花が咲く街道を駆け足で進む、新学期初日の朝、パンを咥えながら遅刻遅刻と走ってくる女子生徒をひらりと躱して先を急ぐ、俺も全力で遅刻しそうなのだ。

「真夜中に!真夜中に来た奴らへの怒りが今になってこみ上げてくるぅうううう」

 怒りのあまり奇声を出す俺は相当変なやつに見られてるんだろうなーそんなことを考えながら俺は学校へと飛び込んだ。

「重役出勤おつかれさん」

「いや、間に合ってるから、チャイム数秒前だから」

 隣の席に座る、友人 A、との談笑の最中、一見やる気が無さそうに見えるが実は生徒思い系の先生が来て転入生を紹介し始めた、彼女の登場に男子生徒は喜びの声を上げている、先生が場を収めたあとに、彼女が自己紹介を始めた。

「私、千進 ゆうの、喜びなさい!退屈な日常に刺激を与える、超日常部を発作することにしたわ!」

 ラノベの読みすぎかな?なんだっけ?なんとかの憂鬱だっけ?あれ読んで影響された?周囲の反応にドヤ顔で答える千進さん?ウケているんじゃ無くって、笑われていることに気づいていませんか?

 「座前 イツモ、ちょっと職員室にこい」

 放課後、何故か先生に呼ばれてしまった、何も心当たりが無い中言われたことは、やはり心当たりは無かった。

「今日、早速、千進のやつが超常部の部活動申請書を提出してきた、お前、これに入れ」

「いやですよ」

「シンプルな言葉だなぁ、だが受け付けん、お前帰宅部な上になんの委員会にも所属して無いだろう?更にはクラスの係にもだ、まあ、でもあれ比較的マシだからななんとかなるだろう」

 まって?今誰と比較してマシだって言った?俺問題児扱いされてる?問題児と問題児を全部おんなじところに入れて処理しようとしている?冗談じゃない、部活動、しかも内容がよくわからない、超日常部などという物に入りたくなんかないここは断固断ろう。

「いやです無理です」

「いや無理だな、はい入部届け」

「なぜ印鑑が既に押されているんですかね」

「たまたま同じ苗字だからな」

「珍しい苗字のはずだったんですけどねぇ」

 もう、無理やり奪って破り捨ててしまったほうが早そうなんだけど、でもボソリとお前の出席率だと内申書がとか聞こえたので渋々承諾した、脅しじゃない?これ、もっとボソリと、私の評価がとか言っていたことは全力で聞かなかったことにしとこう。

 それで、ここ文化系部室棟、2回の部屋、しかしよく1日で部屋の手配が出来たな、聞いてみると千進が、全部書類含めて自分から手伝ったそうだ、なに?あいつハイスペックなの?まあいいか、どうやって、辞めるかを考えながら俺は部室のドアを開いた。

「よく、来たわね、第一部員の貴方には特別に副部長の権限を上げるわ」

 くれると言うならここまでもらいたくないものは、初めてだな、では早速超日常部とは何するところなんだという当たり前の質問を投げてみた。

「日常に超つくようなことをする部よ!当面はそれを探すからまずは行きましょう!」

 どこに?

 街の中を探索か、しかしこれからどうするか、このままじゃ、俺が本来やるべきことに支障をきたすかも、などと考えているときに、俺にしか聴こえない、特殊な電話の着信音のような物がなった、来たか

「そ、そうだ千進二手に別れて探索しないか」

「そうね、じゃあ一時間後駅前でね」

一時間か、できるのかな?やれるのか?俺?やるしか無いか。一体何がやるしかないのかと言うと。

「人間共よ、このムシロウシロムキ軍団の上級兵に滅びされるがいい」

「そうはいかん!」

「なにぃ!?だぁれだぁ!」

「明日へと進むこの一歩!ザット・ファステルド」

 そう俺は既に変身ヒーローなのだ、ザット・ファステルドとして世界を堕落させ頂点を目指そうとしている悪の組織ムシロウシロムキ軍団と日々戦っているのだ、つまりラノベ的アニメ的ごたごたに巻き込まれている暇はない、目の前の敵に攻撃をしようとしたその時

プルルルルルル

 今度は普通の電話だ

「ちょっと!貴方が散策をしていた方で大きな音がしたのだけど?何かあった」

「さあ!特に気が付かなかったなぁ!気にせずそっちにいたほうがいいんじゃないかなぁ!じゃあ切るよ!」

おk早く終わらそう、できるだけ早く、いくらムシロウシロムキ軍団と変身した俺が普通の人には見えなくとも、音と被害はある、できるだけここにこさせたくない、焦りを含めた攻撃を敵にぶつけてやる、上級兵というだけに結構強いじゃ無いか。

プルルルル

「聞いて!朗報よ!超日常部に入りたいと思っているこがいてそのこにたまたま出会ったの!ちょっと話してくる!もし約束の時間を15分ぐらい過ぎても来なかったら帰っててもいいわ」

「そうかい!ゆーっくり話してきな!」

 グッジョブ!入部希望のこグッジョブ!正直こんな部活に自ら入部したいと言ってる時点でなにか嫌な予感はするけど、それでも今はグッジョブ!これでゆっくり戦える、敵がエネルギー弾を打ってきたため距離をおいて対応する、よしこのまま、一瞬の.隙をついて近づき殴る、よし、トドメを!

プルルルル?

あぁ!もう!!

「ねえ!今ネットニュースでこの近所で謎の騒音発生だって!貴方もそこに向かって!私も入部希望のこには一旦帰ってもらったわ」

「え?っちょ!?っま!」

ツーツー

 アウツゥ!ネットニュースアウツゥ!情報早すぎじゃありませんかねぇ?くそこうなったら、あまり使いたく無かったけど。

「行くぞ!超巨大レーザー砲!」

「え?なんだその適当というよりテキトーな名前の武器」

 説明しよう!超巨大レーザー砲とは超巨大なレーザーを撃てる砲なのだ、撃つと超疲れるけど威力は凄いぞ。

「え?俺はそれでやられんのすごくいやなんだけどあああああああああ」

「っふ悪は滅びた、さあ急いで帰っ」

!!なんだ!?新手か?く、首を締められてる、目の前にいるのは狼獣人型の敵!?こ、こいつ強い!まずいぞ、疲労した今の体では倒す事が出来ない、まずい、意識が、このままでは。

プルルルル

「もうすぐ現場につくわ、さあ何があるのかしら」

 だめだ来るな千進!今来たら、だめだ!千進帰るんだ、くそ!危険を伝えることすら出来ないのか!·······なんだ!なにか音が!フラッシュ!?一瞬緩んだ今だ!抜けだ出せたけどあれはマルチコプター?

「行ってみたら終わってたなんて嫌だからね、バイトしてためたお金で買ったこれで先に写真撮りまくるわよ」

 ナイスだ千進!さあ早くこいつを、ん?なんだあいつも通信?あ!逃げていった!どうなってんだ?まあとにかく、早くここを離れないと。

次の日学校でではまた騒がしくなっていた、どうやら本来昨日転入してくるはずが引っ越しの際に色々あって1日ズレて転入してくるやつが来るらしい、お来た!······な!?

「後途 モディルです、よろしくお願いします」

周りの女子はハーフだとなんとかと騒いでる、確かに若干金色と黒が混ざった髪をしてるし金色の鋭い目をしている、ただ。

こいつどう見ても昨日の狼じゃないですかねぇええええ




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