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82話:真夜中のマジックアイテム講座

お待たせしました、82話更新となります!

実は、なかなかに重要なお話となっております。

 ユビキタス家の屋敷の中、レナータちゃんに当てがわれた個室で、俺は着ぐるみマンティコアくんを着て床に伏せていた。


 着ぐるみマンティコアくんに遠隔操作機能はついてるものの、遠く離れてしまうと操作は効かなくなる。

 この偽装生活がバレては一巻のおわりなので、俺はダグラスでいる必要がない場合は、極力ティコでいるように心がけているのであった。


「…………」

(レナータちゃん、眠れないみたいだな……)


 ベッドの上で横になっているレナータちゃんは先ほどからころころと寝返りを打ち続けている。

 ココの病気の事で頭がいっぱいになっているのだろう。


「はぁ……やっぱり寝付けないなぁ……」

「ガウ?」(大丈夫?)

「あっ、ごめんティコ。起こしちゃったね」


 大丈夫、俺も元から起きてるから。

 レナータちゃんはどうにも寝られる気分ではないらしいく、むくりと身体を起こす。


「そうだ。ねぇティコ、ちょっとお出かけしよっか」

「ガウッ? ガウガウ……」(お出かけ? いいけど……)



 気分転換のためか、彼女はどこかへ行くつもりらしい。

 もちろん、レナータちゃんが行くところであれば何処でも着いていくつもりだが……一体どこに行くつもりなのだろうか?




「やっぱりいつ見てもここは凄いなぁ……」

(どこへいくかと思ったら、マジックアイテムの保管場所か)


 飾り棚の中にあるマジックアイテム達を見て、レナータちゃんは目を輝かせている。

 欲しいおもちゃを前にした子供みたいで、ちょっと微笑ましい。


「みてみてティコ、このフリスビーみたいなマジックアイテムはね、勝手に動いて床のゴミを吸い取ってくれるんだって。ウチにあったらティコの抜け毛も掃除してくれるのかなぁ……」

「ガウっ、ガウガウー」(そうだね、すごいなー)


 う、うん、まさか自分の作ったマジックアイテムを解説されるなんて思ってもみなかった。

 何も知らないティコとしては、適当に相槌をうつくらいしか出来ないよ……。


「お布団……? へー、気分に合わせて温度を変えてくれるんだ。えっ、しかも眠たくて起きれない時でも、時間を加速させて「あと5分が1時間相当の睡眠」に……欲しいなぁ」

(え、えへへ……そっか、欲しくなっちゃうかー)


 なんというか、その、褒め殺しにされている気分である。

 レナータちゃんは気分転換のつもりなんだろうけど、こうも欲しいとか凄いとか言われると気恥ずかしくなってくる……。


「わっ、こっちのも凄い――」

(こ、このまま黙って聞いてたらこっちの身が保たない! ラフ、ラム――――)


 とうとう耐え切れなくなった俺は、慌てて転移魔法を頭の中で詠唱する。

 転移魔法で着ぐるみの中にいる俺を外へ移動させて、同時に遠隔操作機能を動作させれば、ティコとダグラスが同時に動ける状態へ移行できるのだ。



「――こんばんは、レナータちゃん」

『ガウッ』

「え、なにティコ――ひゃっ!!? だ、ダグラスさんっ!?」


 と、いうわけで俺はレナータちゃんからは見えない物陰へと移動、そのまま「いかにも今ここに来ましたよ」といった風体で彼女の前に姿を現す。

 まさか俺が居るとは思いもしなかったのだろう、レナータちゃんは顔を真っ赤にして物凄く驚いていた、可愛い。


「くっひっひ、どうやら俺のマジックアイテムがお気に召したみたいだね」

「あっ、は、はい。凄いマジックアイテムばっかりで、思わず見惚れちゃってました……あはは……」


 レナータちゃんは頭の後ろをかいている、どうやら俺に見られたことが恥ずかしかったらしい。



「それにしても、こんな夜中まで起きてるなんてね。ひょっとしなくても、眠れなかったかい?」

「……はい。ちょっとですよ? ココの事で、ちょっと不安になっちゃって」


 やはりココのことが不安で、彼女は気を紛らわせるためにマジックアイテムを見に来ていたようだ。

 ふむ、まあそれなら……。



「それじゃ、俺が此処にあるマジックアイテムについて解説をしてあげよう」

「えっ? でも――」

「気分転換は重要さ。それに減るもんじゃないし、存分に見てって良い」

「――はいっ。それなら、お言葉に甘えちゃいます。やったね、ティコ」

『ガウガウッ』


 こうして、俺はレナータちゃんに解説をしながら、マジックアイテム達を見て回ることにした。




「ダグラスさん、このおっきな箱はなんですか?」

「くっひっひ、聞いて驚くといい、そいつは「人洗い箱」。この中に人を入れて蓋を閉じると洗浄液が噴出、中のブラシやタオルで全身くまなく洗ってくれるという優れものさ」

「えーっと、お風呂に入るという選択肢は……」

「風呂に入りたがらない物臭さ人間をぶち込む用なんだよね、これ。ちなみに洗浄中はすっごい気持ち良い」

「き、気持ち良いんですか……」


 レナータちゃんが気になったマジックアイテムの機能や、開発までの道程、ついでに裏話や苦労したところなどを俺が語っていく。


「あ、これは私も分かります! 冷蔵用のマジックボックスですよね!」

「ふっふーん、ただの冷蔵マジックボックスじゃないんだなこれが。これね、魔力源となる魔石を一切使ってないんだよ。代わりに大地からの魔力を循環させることで、半永久的に冷やし続けるようになってるのさ」


 こういった話は新鮮なのか、レナータちゃんはとても興味深そうに話に聞き入り、反応をしてくれた。

 その様子に俺も楽しくなって、ついつい話に熱が入る。


「改めて聞くと凄いですね、魔石は貯蔵した魔力が無くなっちゃうとそれきりなのに」

「それほどでもあるよ。そもそもこれは、使うのに魔石も使用者の魔力も要らないマジックアイテムを作るための技術だし」

「ダグラスさんは魔法使いなのに、どうしてそこまで魔力を使わない事に拘ったんですか?」


 レナータちゃんの疑問もごもっともだ。

 実の所、俺自身が保有する魔力は沢山あるし、俺一人が使うだけだったら大地の魔力を循環させる技術なんて要らない。

 けれども、俺は魔法使いの国で禁忌とされる書物を盗み見て独自に研究を重ねた。



便利な道具は(・・・・・・)沢山の人に(・・・・・)使われるべきだ(・・・・・・・)。魔力が少ない人も、魔石を買うお金が無い人も、魔法を使う才能が無い人でさえも、俺は平等に扱える道具まほうを作りたかった」


 人が持つ魔力は、生まれつき決まってしまっている。

 しかも、強力な魔法が使いたかったらその上で「魔法の才能」が必要になる。

 魔法という技術は「魔力(にゅうりょく)」と「才能(しゅつりょく)」、両方の生まれ持った性質が無ければ扱う事が出来ない代物だった。


 故に、魔法使いの国では魔法を使えない人々は差別され、蔑まれている。

 その風潮に対して俺が思った事はただ一つ――――「魔法が皆使えるようになればきっと世界は良くなるのに、どうして皆は広めようとしないんだろう」という疑問だった。

 それが、俺がマジックアイテムを作る理由の根底にある。


「魔法を使う才能だけあれば魔法陣は描ける。その魔法陣に魔力を流せば魔法が使える。だから、予め魔法陣を書いたマジックアイテムを、大地の魔力で使えるようにすれば、誰にだって使える魔法の完成ってわけ」

「ほえぇ……」


 俺の話を聞いて、なんだかレナータちゃんは圧倒されているご様子。

 まあでも、どんなに大層な御託を並べようと俺は只の魔法ニートなので、そんな偉大な存在ってわけじゃないんだけどね……。




「……でも、ダグラスさんはそんな凄いマジックアイテムを……」

「?」

 

 一頻り驚いたのち、ぼそりとレナータちゃんが何かを呟いた。

 小さい声だったのでよく分からなかったが、何か心配そうな表情をしている。


「レナータちゃん?」

「あっ、えっと……そ、そのっ! ダグラスさんのマジックアイテムって、魔法陣がどこに書いてあるんだろうなー、なんて……」


 なんか、誤魔化された気がするけど……。

 確かに俺が作ったマジックアイテムは全て、外観から魔法陣が見えないように作ってある。

 傍から見ればマジックアイテムとは気づけないかもしれない。


「ああそれ? 外観からじゃまず見えないよ。 盗作防止のためにわざと見えなくしてるんだ」

「盗作ですか?」

「うん。俺が言うのもなんだけど、魔法使いって性根が悪いからねぇ、魔法陣が見れたら真似する奴が出てくるんだよ。一応ユビキタス商会で売る物だし、そういうのはちゃんとしとかないとね」


 ……まあ、異なる魔法を組み合わせる発想がない国の連中には、俺の魔法陣の真似は難しいだろうけど。

 ちなみに俺のマジックアイテムを分解してでも解析しようものなら、描いた魔法陣が消失してただのガラクタと化す機能も搭載してある、うーん俺も人のことは言えないな!



「やっぱり、凄いなぁ……私の目には全然見えないや」

「くっひっひ、熟練の魔法使いでも見るにはコツが要るんだ。魔物使いのレナータちゃんじゃいくら見たって気づけないよ」

「見方にコツとかあるんですか?」

「気になるかい? なら特別に見せてあげよう――――」


 俺はそのまま、レナータちゃんにマジックアイテムに書いた魔法陣を見せてあげたりする。

 こうして、充実した時間が過ぎていくのであった。



「ふぁぁ……。時間、大分経っちゃいましたね」

「うん、俺もついつい話し込んじゃったよ、まあ楽しかったし良いけど、レナータちゃんはどうだったかな?」

「私も楽しかったですよ。それに勉強にもなりました」


 レナータちゃんが小さく欠伸をして、俺たちは相応に時間が経っている事に気づいた。

 大分話し込んだせいで夜更も終わりに差し掛かろうとしている。

 夜の説明会もお開きだ。



「でも、そろそろお休みしないといけないですね」

「……ねえ、レナータちゃん。ちょっと良いかな?」

「? 何ですか?」


 でも、俺は最後に聞いてみたいことがあった。

 なんてことはない、ただ彼女の口から直接答えを聞いてみたい、純粋な興味からの質問だ。



「――理想の将来探し、順調かい?」


 「自分がやりたい事が何なのかをはっきりさせた上で、将来を決めた方がいい」と、かつて俺はレナータちゃんに警告をした。

 それからの彼女は、俺も見てきた通り、自分のやりたい事を探すために様々な職場を体験している。


 だから、気になったのだ。

 今の彼女は将来についてどう思っているのか、いろんな経験を積んだ上でどう答えるのか。



「……! はいっ。お陰様で、あれから色んな職場を見て回って勉強してるんです」

「ほほう。お眼鏡に叶う場所はあったかい?」

「はいっ。みんな素敵な仕事で、働いてる人たちもみんな優しくて尊敬できる人たちばかりで……働いてみたい職場がいっぱい見つかりました!」


 屈託なく笑うレナータちゃん。

 その答えに俺も納得する。

 

 ティコとして見守っていたが、魔物使いの国は本当に雰囲気が良い。

 特に人の心根というやつが綺麗なのだ。


「そんなに一杯あるんじゃ、迷っちゃいそうだね」

「そうですねー、どこも働いてみたい場所ばかりでしたから、最近までは悩んでました」

「最近までは、ってことは。実はもう決まってたりするの?」

「……はい」


 ふむ、レナータちゃんは既に自分のやりたい事を見つけ出し、将来はどうするのかが決まったらしい。

 それは是非聞かせてもらいたいな。


 仕事に失敗した俺が、同じ道を歩むかもしれなかった彼女を導いた先に、何があったのかを。




「――でも、ダグラスさんにはまだ秘密ですっ」

「へっ?」


 レナータちゃんは悪戯っぽく笑って、そういった。

 ……へ? 秘密? 俺には?


「え、えぇー……? 秘密なの?」

「はい、秘密です!」

「いやいや気になるじゃん、ちょっとくらい話しても良いでしょ?」

「ダメです」


 そんなぁ、そこが一番聞きたいところなのに!?

 レナータちゃんは話す気はないらしく、かたーく口を閉じてしまう。


「私が学校を卒業して、就職する時がきたらダグラスさんにお話しします」

「なぜー……?」

「それも秘密です」


 気になる、ひじょーに気になる。

 だがしかし、その辺はきっちりしているレナータちゃんだ、俺がなんといっても今この場で話すことは無いだろう。


 結局、俺は彼女の答えを聞く事は出来なかった。



「あ、そうだダグラスさん。私からも聞きたい事があったんです」

「……えー? 俺の質問には答えてくれなかったのに?」

「答えましたよ? 「秘密です」って」

「それを答えっていうかなぁ!? ……ま、良いけどさ。どうしたの?」


 なんというワガママか、しかしレナータちゃんにしてはこの対応は珍しい気もする。


「私、ここに来てからずっと気になってたんです。どうしてダグラスさんは――」

「う、うん」


 よほど気になっている事なのか、レナータちゃんの声音はいつになく真剣で、思わず俺もその雰囲気に呑まれてしまう。

 なんだ、いったい何をそんなに気にしているというのか――




「――シャーロットちゃんのことだけ「シャーロット」って呼び捨てにするんですか」

「……はい?」


 なんか、思ってもみない所を気にされているようだった。



「私やエリーのことはちゃん付けなのに、シャーロットちゃんだけどうしてちゃんが付いてないんですか」

「いや別に深い理由はないよ!? 気にしなくても良いんじゃないかな!?」

「いいえっ、シャーロットちゃんも「どうしてダグラスさん、私のこと呼び捨てなのかしら……、ひ、ひょっとして、私のことが、きっ、気になってたりするのかしら」ってずーっっと気にしてるんですよ! そこのところ、どうなんですか!」

「いやいやそんな意図は無いから!?」


 実のところ俺がシャーロットを呼び捨てにするのは、初めて会ったときの印象があまり良くなかったからというだけで、そのまま呼び捨てが定着してしまっただけなのだが……それを言うわけにもいかない。


 というか、シャーロットが俺に名前を呼ばれる度にまごついてたのはそれが原因か!


「ほっ……。それなら次からシャーロットちゃんもちゃん付けしてくださいね」

「えっ。シャーロット……ちゃん。な、なんかイメージがこう、違うような、違和感がすごいんだけど。今まで通りじゃダメ?」

「そっ、それなら、私を呼び捨てで呼んでもいいですよ……?」

「え、ええ? そっちに合わせる感じ? ええっと……レナータ?」

「はっ、はい! ダグラスさん!」

「「…………」」


 ……ええい、なんなんだこの空気は!

 気まずいと言うかむず痒い!

 どうして名前の呼び方だけでこうも恥ずかしい雰囲気になるんだ!?


「その、レナータ……ちゃん。やっぱり元に戻そう。なんか恥ずかしい」

「は……はい、そうですね」


 結局、俺達は今まで通りの呼び方に戻すことにしましたとさ。




「それじゃ、おやすみ。良い夢を」

「お休みなさいダグラスさん。また明日も頑張りましょうね」


 俺とレナータちゃんはマジックアイテムの保管室を後にして、お休みの挨拶を交わした。

 そのままレナータちゃんと別れて、俺は寝室へと向かうふりをする。


(よし、レナータちゃんからは見えて無いな。ラフ、ラム――)


 即座に物陰へ身を隠し、転移魔法を詠唱する。

 急がないと距離が離れすぎてティコの遠隔操作が切れてしまう、そうなる前に着ぐるみの中へ戻らないと。



「ふふっ、ダグラスさんといっぱいお話しできちゃった。付き合ってくれてありがとう、ティコ」

「――ガウッ」(――どういたしまして)


 見事、ティコの中へと転移を成功させる。

 ふぃー……、ちょっと肝を冷やしたけど一先ず安心だ。


(さて、また明日から病気の調査か。とはいえ俺にできることって、何かあるかなぁ……?)


 レナータちゃんと共に寝室へと向かいながら、俺は明日はどうしようか考える。

 実のところ、俺がココに対して出来ることは既にやり尽くしてしまった気がするのだ。


 ココとティコの記憶の共通点を纏めた資料はレナータちゃんに渡してあるし、そこから病気の原因を見つけられるのも彼女達しかできないだろう。

 そうなると俺はまた別の方法で病気の正体を探るべきなのだが……これがちっとも思いつかない。


 というか、レナータちゃん達でさえ分からない病気が、素人の俺に分かるかって話である。



(でも、不思議だよなぁ。アレだけ優秀な魔物使いが沢山いるのに、病気が何なのかちっとも分からないなんて――――まてよ)


 そう、何気なく思考した時だった。

 脳内にビリリとした感覚が走る。




これ(・・)本当に(・・・)病気なのか(・・・・・)?)


 数日前に聞いた、シャーロットの言葉を思い出す。


『大体の魔物使いはそんな感じよ。魔法が使える人は詠唱しか知らないわ。どんな文字を書くのかなんて教わらないもの』


 つい先程の、レナータちゃんの言葉を思い出す。


『ダグラスさんのマジックアイテムって、魔法陣がどこに書いてあるんだろうなー、なんて……』


 魔物使いは確かに魔物のエキスパートだ。

 しかし、彼らは優秀ではあれど万能ではない。

 魔法使いの俺が魔物の事なんて何も知らないように、魔物使いもまた専門外のことは全く分からないのではないか?


 例えば、そう、ココを蝕んでいるのが、そもそも病気ではなく魔法であったなら――



「ティコ? どうしたの?」

「――ガ、ガウッ!」(――な、なんでもない!)


 思考に集中しすぎて立ち止まってしまったらしい、レナータちゃんが不思議そうな表情で俺を見ていた。

 慌てて何でもないと返事を返し、俺は再び歩き始める。


 ……俺に出来ること、ひょっとしたらまだあるかもしれないな。

今回の解説

人洗い箱:アイアンメイデンの中に夥しい数のアームがあって、その先端にブラシやタオル、洗浄液噴出孔などが備え付けられてある感じのマジックアイテム。中に閉じ込められると身体が綺麗になるまで開放してくれないが、洗い心地は性てk……病みつきになるほど気持ちいい。愛用者多数の人気商品。


ぐっすり布団くん:あと五分と言わずに、一時間たっぷり寝たい。そんなねぼすけさんの願いをかなえるマジックアイテム。時間魔法により僅かな時間で十分な睡眠を得られるが、使用者の時間を加速しているだけなので、使えば使うほど常人より早く老ける。この所為で一時期クレームが殺到したことも。

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