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冬 虫 夏 草  作者: こいも軍曹
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土の中から異世界へ

文章は好きで今まで誰にも見せず書いてきましたがさすがに恥ずかしいです。

                  プ ロ ロ ー グ



僕は、仄暗い何故か木の箱の中に入っています。

 僕は、確か先生に連れられてある建物の中で寝ていたはずでした。


        「えっ、僕どこにいるの?」

 目が覚めて何が何だか訳がわからず狭い箱の中をまさぐってみる。

         コツン、カサッ!!

 手に当たったのは、金属製の筒状の重たいものと紙の箱のカサカサとした乾いた音のする軽い小さな箱、後はこれは分かるな!ペットボトルだからたぶん飲み物だと思う。

 頭には大きめの枕用?のクッションが、フワフワのモフモフなのが僕の頭の下にあった。でも思った以上に大きめな感じがする。僕の部屋ならそのままモフモフを楽しみたいなぁと思うけどまずはそれは無しと。

 重い金属の筒状は何かな?何か長いな。多分30センチ位はあるかな。触ると周りはなめらかだけど、何か突起かボタンの様なものを触った。スライド式みたいだな。押してみよう。

         カチッ!!!   「まぶしっ!!」

 突然箱の中が明るく照らし出される。懐中電灯みたいだ。安心しても今僕のいる所は安心出来ないよな。僕の入っている箱って何なんだろう。大人の人が入るには狭いかもしれないけど僕はまだ小さいからかなりに余裕があった。棺桶と言うより映画の武器を入れておく木の箱みたいな。板を打ち付けた質素な作り。時折ギシギシと圧迫感のある音が・・・・。

 

 懐中電灯で照らして見ると、やっぱり僕は箱の中に閉じ込められているみたい。ついでにギシギシと圧迫感の理由も僕の頭の中に入ってきた。


         「土の中にいるんだ・・・・・・!」


 後は照らしてる時に見えたのは500ミリのペットボトルの水が1本とカサカサの原因の箱はマッチだと分かった。後はパラパラと土が入って来るので土の中、埋められている事に気がついた。


 でも・・・、僕何か悪いことしたかな?僕は養護施設で生活していたけど先生からも周りからも良い子と言われてるし僕もおとなしく当たり障りない生活をしてきたはずなんだけど、施設に入って3年、両親は事故なんだけど僕の目の前で死んだ。それも僕を助けてくれて僕をおいた瞬間大型トラックが・・・。お父さんもお母さんも僕の目の前で轢かれて死んじゃった。呆然としたけど涙が出てこない。

 どうして?

 本当ならワンワン泣くはずなのに泣けなかった。それからはお父さんお母さんの葬儀と僕を誰が引き取るかの話を親戚の叔父さん、叔母さん達が話し合っていた。放心状態になっていたのか僕は誰が話しかけられても返事もせず黙ったままのためみんなが嫌がったみたい。

 その時突然声を出してくれたのが「一郎先生」だった。

「うちの施設にて預かります。」


 「長谷川一郎」一郎先生は僕のお父さんの友達らしい。らしいと言うのは実は僕は一郎先生に会ったことがない。僕は今回初めてお会いした。施設は山や林に囲まれた静かで良いところで、名前を「清心荘」と言うみたい。

 僕は正直親戚も僕を引き取りたがらないので施設「清心荘」に行こうと心に決めた。僕が行くとみんなの前で話すと周りの親戚達は反対しなかった。そりゃそうだよね。急に僕みたいな子供が増えるんだもん。すぐにでもここから出たいと一郎先生に言うと先生はにっこりと微笑み、

         「お父さんとお母さんにきちんと挨拶しなくちゃね。」

 本当に優しい先生だなと僕はそのとき感じた。


 施設でも僕は周りからは線引きするかのように進んで付き合いをする事はなく、最低限の受け答えだけで過ごしてきた。施設の先生は一郎先生を含めてみんな優しく僕たちを大切にしてくれた。その僕の平和な日常は突然幕を閉じることになった。多分僕が気が付かなければこんな事にはならなかったのかな。施設に入って二年目の時もう少しで〇学生だねと他の先生から言われた位の時にふと気付いてしまった事。

          ~本当にここから出た子は幸せなの?~


 何故か出て行く子供達はあまり嬉しそうに見えない。この前の子はイヤイヤして泣いていたけどきっとこの施設から出たくないのかと僕は勝手に思っていたけど前の事から考えると多分違うのかなと思い始めてしまった。そのせいで僕は木の箱に入ることになっちゃった訳で。

 僕は気になって先生達の話を最近は聞き耳を立てることが多くなってきた。職員室の扉に耳をあて聞いていると、

          「そろそろ〇〇ちゃん渡せるんじゃ・・・」

 渡すってどう言う事? 

 その時扉に近づく足音が・・・僕は慌てて近くの倉庫と言うか荷物入れの部屋に飛び込む扉が開き先生が辺りを見回している、ばれるかも・・・でも先生はそのまま扉を閉め中に戻って行った。


 本当はばれていたのかもしれない。3年目になり〇学生にと言う時に突然一郎先生が

          「昇君、今日は先生とお出かけしようか・・・。」

 えっ!お出かけ?突然どうしたんだろう。それより僕の名前は昇一郎なんだけどなぁ。

 僕の名前は「早乙女 昇一郎」みんなは「昇君」「昇一君」とか勝手に短くしていく。一郎先生もその一人。この後僕は人の恐ろしさと言うものを生まれて初めて知ることになる。         

今回初めての投稿となります。誤字脱字等あるかと思います。

閲覧された方々の暖かいご意見、ご指摘お願い致します。

仕事もしているため早めには投稿しますが遅れることもありますのでご了承下さい。

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