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ギルド

「はあはあ~はあ」

俺は周りの狼達の気配が無くなったので、走るのをやめ、呼吸を整えようとした

その時、横の草陰から、少し大きなシルエットが鋭い爪を此方に向けて、飛びかかって来た。

それを聖剣で弾き、空中に取り残された狼を魔剣で斬り殺した。

「はあはあ。これで何度目だよ。」


俺は、あの後早歩きで動き出したが、服に狼の血が付いたためか、何度も何度も狼に襲われているのだ。

走って逃げてはいるが、気配が無くなり、休憩使用と思って立ち止まったり、気を抜いたところで、丁度よく狼が襲ってくるのだ。

マップ端末を見て、向かっている方向が有っているか確かめた。

街までは後20分歩けば、付くような距離で有ることを確かめ、また、走り出した。


「つ、着いた~」

あの後は、何回か走っている途中で襲われたけど、なんとか街に日が暮れる前に着くことが出来た。

街は、15mぐらいの壁で覆われており、まるで魔物の侵入を防ぐための防護壁のようだ。

街の門には門番がおり、街に入ろうとする人は、何かを門番に見せている。身分証明書かなんかだろうか?

俺は街に入るため、門番に近づいた。

「あの、街に入りたいんですけど。」

「お前、ここは初めてか?とりあえず身分証明書を見せてくれ。」

俺は、マップ端末をポケットからだし、メイン画面からマップ表示のようだ横のボタンを押した。

すると、そこには俺の名前、職業、レベル、身分、犯罪経歴がのっていた。

それを、門番にみせた、すると驚いた顔をするが、構わず俺はさっきの問いに答えた。

「はい、初めてです。街には入れますよね?」

「あっああ、初めての人は入税で大銀貨枚1を払う必要があるがな。それさえ払えば今度からは無料で入れるぞ。それより、お前は無職の平民なのに何でこんな高価な物を持っているんだ?」

俺は、アイテムバッグから銀貨を取り出した。

どうしよう。何て答えれば良いんだ?

俺はそんなことを考えながら、門番に大銀貨を渡した。

「まあ、そんなことはどうでもいいか。ちゃんと金は払ったし、これを受け取ってくれ」

そう言い、門番は紐が繋がった。鉄のカードを渡してきた。

「これは?」

「これは、街に無料で入れるカードだ。再発行には入税の倍掛かるが、これを門番に見せれば、今度から入税無しで街に入られるようになる。」

俺はそれを受け取り、首に掛けた。

門番の人に、何か働く方法がないかを聞くと、冒険者ギルドに入るのがいいと、言われたので、場所を聞き、そこに向かった。

向かっている途中の道程では、もう夕方なので酒屋が賑わっていたり、屋台や店が店終いをしていたり、露出度の高いボロボロな服を着た若い女性が男性を店の中に引き込んだりしていた。


冒険者ギルドに着き、店の中に入ると。中は、かなり賑わっていた。

右側は酒屋になっていて、冒険者達が、賭事をしたり、今日の成果を自慢したり、酔っ払って寝ていたりしている。

逆に反対側の左は、クエスト掲示板みたいのがあり、人が全くいない。

真ん中に位置している受付は5人の女性が受付嬢をしており、そこは、酒屋と掲示板の賑やかさを足して割ったように、酒屋より落ち着いていて、掲示板よりかなり人がいる状況だ。

俺は、空いている受付嬢の所に行き、話し掛けた。

「あの、冒険者に成りたいんですけど。」

「冒険者ですか?承知しました。少し待っててください。」

そう言い、受付嬢は奥の部屋に行き、30秒ぐらいして帰ってきた。

「まず、身分証明書をお見せください。」

端末を出し、身分証明書を見せた。

その内容を受付嬢は紙に書き留め、しまっていいことを伝えてきた。

端末をしまうと。

「確認出来ました。ケンヤ様ですね。冒険者になるのは初めてですか?」

「あっはい。そうです」

「そうですか。ならまず、金貨1枚をお支払ください。」

俺は、金貨1枚を払うと、一枚の紐の着いた鉄のカードを渡してきてギルドに付いて説明してきた。


このカードはギルド内での身分証明書みたいなものらしく、ランクが上がれば、カードの素材が変えてくれるらしい。

ランクとは、ギルド内での立場や強さであり、クエストをクリアすればするほど。ランクが上がるらしい(Dランクまで)。自分のランク以上は受けられず、以下のクエストは受けられるが、そのクリアでは、ランクアップは出来ないらしい。後、ランクは、E、D、C、B、A、G、S、F、L、で分けられていて、初めはEランクから始めて、ランクアップを続け、ランクCからは、ランクアップ試験があるらしい。それにG以上からは、名前があり、GはグレートSはスペシャルFはファイナルLはレジェンド、と言われているらしい。


クエストには5つのの種類があり、討伐クエスト、警護クエスト、採取クエスト、派遣クエスト、大規模クエスト、があるらしい。

討伐クエストは、常時討伐と依頼討伐があるらしい。常時討伐は繁殖力が凄いなどで、討伐仕切れないモンスターを討伐する事、依頼討伐は、指定された場所で指定されたモンスターを討伐する事、依頼討伐は個人依頼なので常時討伐より、多くお金が貰えるらしい

警護クエストは、何日間か依頼人を守る事らしい。特に、隣町に行くから、着くまで魔物から私を守れと言う仕事が多いらしい

採取クエストは、指定された薬草や鉱石、モンスターの部位を持って帰ること。

派遣クエストは、他街のギルドから、呼ばれてクエストを行うこと。

大規模クエストは、大量発生したモンスターの襲撃の対応や、戦争などのクエストだ。

依頼をうけられるのは3つまでで、ランクが上がれば、数が増えていくらしい。依頼を失敗してもデメリットは無いらしい。理由は失敗=死だからだ。


「此処までで何か、質問は有りますか?」

「いえ、ありません」

「では、最後に一つ。依頼を失敗し、死ぬことがあっても、此方は何も責任は取りません。これでギルドの説明は以上です」

「ありがとうございました。その、北門の近くに森が有りますよね?」

「はい。有りますがそれが何か?」

「そこにいる。狼の死体を持ってきてるんですけど。」

それを聞き、受付嬢をしばらく驚愕な表情をして、固まった。

我に帰ると。受付嬢はいきなり叫んできた。

「そんなわけあるはずが有りません。迷界の森のCランクモンスター、レッサーケルベロスを無名なあなたが倒せるはずが有りえません。」

「あり得ませんって言われても、実際に倒したんですが」

って言うか。あの狼そんなに強いのか?

「なら,証拠を見せてください。」

「分かりました。ここの広場使って良いですか?」

そう聞くと、受付嬢は頷いたので、受付と出入り口の間の広場に、アイテムバッグから、狼の死体を出し、床に置いた。計十八匹

その光景を見た、ここにいる全員が俺と狼を交互に見て、固まった。


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