プロローグ2
さっき、この女神は「今までであなただけよ」と言わなかったか?つまりは俺以外にも魔剣に選ばれた人がいるのか?
そんなことを考えていると、女神は聞いてきた。
「何で、あなたは異世界に行くことを断ろうとしたの?滅多にないことよ。いっぱいあっても、困るけど」
「めんどくさいし、まだ死にたくないから、ですかね」
「そう、まあ行きたく無かろうと、行きたかろうと、異世界には行かせるけどね」
「あの、他にも異世界に行くことになった人が、いるんですか?」
「いるけど、どうして?」
やっぱりいるのか、でも、ニュースでは、ゲーム中に行方不明何て無かったぞ
異世界に行ったら、今までの生活の痕跡自体全部抹消でもされるのか?実際そういう小説あるし
「その、気になって…でも、いるなら何で、ニュースに乗らないんですか?」
「あなたも、薄々気付いているでしょ。異世界に行ったら、あなたが地球で暮らした痕跡が全て無くなるの」
やっぱり、無くなっちゃうんだ。
「他に聞きたいことは無い?」
「じゃあ、異世界、セカンドワールドについて、お願いします」
「わかったわ。セカンドワールドは基本的にSWOと同じよ。違うとすれば、ここの住人はみんな命を持っていること。ステータス制ではあるけど、即死もあるし、致命傷を長引かせれば死ぬわ。死んだらやり直しは効かないし。元の世界に戻ることも無いわ」
何となくだが、わかっていた事だ。死んだらそこで終わりだし、毒状態になって何も処置をしなかったら死ぬ。本当に思う、何でこんな事に巻き込まれるんだろう
「SWOでの入手したアイテム全部を持っていけるし、称号や職業もスキルとなって、元のスキルと一緒に引き継げるわ。でも、ステータスだけは無理だから勘弁してね。でも、一つだけなら資格や見習いスキルを授けることも出来るし、経験値10倍は授けるスキル関係無しに付くわ。勿論デメリット無しで」
アイテムとスキルは引き継げるのか。それにスキルを無条件で入手も嬉しい。ステータス引き継げないっていうデメリットはあるけど、経験値10倍ならすぐにレベルを上げて、ステータスを上げることも出来るだろうし、デメリットは無いに等しい。
「お金もセカンドワールドと同じ金銭感覚で大丈夫よ。引き継げないけど、マップも埋め直しよ。」
金銭感覚は同じか。つまりは、銅貨=100円、大銅貨==500、銀貨=1,000、大銀貨=5,000、金貨=10,000、大金貨=50,000、白金貨100,000、黒金貨=500,000、極金貨=1,000,000
という感じだ。
マップをまた埋めるのはめんどくさいけど。あるだけましか
「まあ、さすがに一文無しで送り出す訳にも行かないから、銅貨~大銀貨までを、5枚づつ渡すわ。後、これに書かれている事全て答えてね」
そう言い、女神は紙とペンを渡してきた。
女神も紙とペン、使うんだな。
『内容』 『解答』
以下の選択を一つ選び、その番号を一番下に記入してください
1 騎士見習い 2 剣豪見習い 3 狙撃手見習い 4 暗殺者見習い 5司祭の資格
6 賢者の資格 7 歌手見習い 8 錬金術師見習い 9 主婦見習い
A 6
1 転移 2 転生
A 1
1 森 2 川辺 3 草原 4 海辺 5 空
A 1
「出来ました。」
俺はそう言い、女神に紙とペンを返した
最後の問いましなものが、一つも無かった。何となくで、森にしてみた
「うん、ちゃんと全部記入されてるわね。じゃあもう、セカンドワールドに送るけど、何か質問無いかしら?」
「無いと思います。」
「そっか、じゃあ目を瞑って。」
女神の言うとおり目を瞑ると、唇に何か当たった
それに驚き目を開けると、女神が俺にキスをしていた
「何で…」
そう聞くと、女神は顔を赤らめて、答えた。
「転送の儀式にひっ必要なことなのよ」
「そうですか」
そう答えると、意識が朦朧としてきた。
「がん…なさい…わた…ずっ…もって…から」
意識が朦朧とする中、女神の言葉を聞こうと思ったが、完全には聞こえなかった。
何て言ったんだろう?そう疑問を残し、異世界、セカンドワールドへと、旅立った
【ケンヤを、見送ったその後】
はあ、何であんな事しちゃったんだろう?もう、あの子に会えないと思うと、勝手に体が動いていた、
気づくと私は、自分の人差し指を唇に当てていた。
「やるね~~。いきなりキスするなんてwもしかして、フレイって肉食系?w」
「ちっ違うわよ。というより前からここには勝手に入らないでっていってるでしょ。アテナ!」
「良いじゃん良いじゃん別に減るもんじゃないんだし。そ れ よ り。さっきの子に一目惚れ?」
「そっそんなわけ……なのかな?」
今、思うと、そうなんだと思う
「で、どうするの?」
「どうするって何が?」
「だ か ら、女神の権能を捨てて、彼を追いかけるのか、それともここから、見守り続けるのか、って聞いてるの」
追いかけたい、って言いたいけど、まだ仕事あるし、
「仕事の事は、気にしないで、私がやっとくからさ。」
「えっ、良いの?ありがとう」
「良いよ良いよ、じゃあ、そこに立ってね。」
女神フレイアは、転送陣に立、ケンヤを追いかけるようにして、セカンドワールドに行くのであった
「さあ~てと、仕事仕事、フレイの分まで頑張らなくちゃ」
そう言い、アテナもどこかに消えた。