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第八話 激走

バースは残っていたゾンビを片付けると、フィアットのもとに駆け寄った。「ゾンビの液に直接ふれたのか!?おいフィアットこれ何本だ?」

バースはフィアットの前に指を差し出した。

「二本?・・・三本?駄目だ判らない・・・」「やっぱり、視力が極端に低下してるな・・・」「どうするんだ?このままだとあぶないぞ?」俺が落ち着きなく聞く。

「まぁ、落ち着け。ニック、フィアットを運べるか?コリンズたちは、上に報告してこい。」

「わわわわ、わかった。」完全にパニックに陥っているコリンズをはさんでアルザたちは姿を消した。俺はフィアットより背が低いため、おぶるというよりも半ば引きずるようにして、走り出した。


走り出して、十分ほどたっただろうか、息もかなり上がってきた。

「ごめんな、ニック・・・」フィアットが消え入りそうな声で呟いた。その時、行く手に大きな舘がみえた。

「彼処だ!彼処が宰相の舘だ!」「頑張れ!彼処まで走るんだ!」前をいくバースが叫んだ。

俺は残された力を全て使って舘まで走り切った。舘の前ではコリンズたち三人がおちつかない様子でまちかまえていた。


ハァハァ!舘の前で俺は倒れこんでしまった。無理もない、ここまでフィアットを担いで猛脱走してきたのだから。

「よく頑張ったな、ニック!」とバースが背中を叩いてくれた。「早めに息を整えてくれよ。今すぐにでも館内に入りたいくらいなんだ」そうか・・・フィアットが・・・


俺達は数分後に館内に入り、フィアットはすぐに軍医のもとに運ばれた。残された俺達4人はこれまで起きたことを伝えるため、宰相の部屋に向かった・・・

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