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第四話 コアの事情

「まずは、うちのメンバーにあってもらわなきゃな。」

軍部に着くまえにフィアットがいきなり、話し始めた。

「おまえは、今日からここのリーダーになるのだから、そのくらい当然だろ?」

「ああ、わかってる、ところでそのメンバーは何人くらいいるんだ?」

メンバーの数は戦略を立てるときには必ず把握してなければいけない。

「・・・・・」

フィアットは痛いところを付かれたという感じで黙ってしまった。

「なんだ、どうかしたか?」と少し動揺して、俺は聞き返す。

「五人だ。」

「は?」

「「は?」じゃない。メンバーの数は私も入れて五人だといったんだ。しかも、そのうちの三人はまだ実力のない、新米だ。」

とフィアットが嘆いた。「ちょっと待て!!五人しかいないって、どういう事だよ!そんな数じゃ他国からコアを守るのだって、」

「言うな」

フィアットが静かに言った。彼女の綺麗な青い目は、何かわからないが独特な威圧感がある。

「そのくらい、わかっているんだよ。だからこそお前の力が必要なんだ。いま、お前に見捨てられたらコアはなくなってしまうんだ。頼む協力してくれ!」フィアットは頭を下げて懇願した。

人の首、掴んでおきながらこの態度かとは思ったが、俺は彼女の必死の願いに思い留まった。でも、さすがに五人で闘うのはキツイ。

「人数はどうにかならないのか?流石に五人はきついぜ。」

「いま、ファイル様が尽力で各地から有能な戦士たちを探してくださっている。それまでの辛抱だ。」

そのことばを聞いた俺は少し安心した。

そのあと俺達は無言で歩いた。彼女のことも色々と聞きたかったが、機会が伺えなかった。

「ほら、着いたぞ。此処が私達の軍部だ」

目の前には小洒落れた、レストランがたっていた。

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