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夢物語

作者: 仲島香保里

夜も更けた 星も満ちた

月は欠けた 時は満ちた


道が終わらぬ 道が裂ける

待てど暮らせど 道が開けぬ

真っ暗な光に 呑まれれば そこは「無」で


手やら足やら なにやらも

碧く腐って 崩れ落つ

じわ じわじわ じわじわじわと

少しずつ 少しずつ

染み込むように拡がりゆく


笑えば 口が裂け 頭落つ

泣けば 目玉溢れ 穴が開く

怒れば 胃袋破れ 腹も消ゆ

企めば 脳髄燃え 手が腐る


それらは 夜に目覚める

枕を手放すなかれ

それらは 枕から出ていく


恐怖も悪夢も 許される

これは 夢の中での おとぎ話

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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして。「夢」読みました。 不思議と引き込まれる作品だと思いました。 今連載の「狂喰」も読んでいます。これからも詩の方も楽しみにしています。
2015/04/27 12:31 三木奈美子
[一言] 小説読みました。1文字1文字考えながら書いているのが文書からとてもよく伝わりました。 なんか文章が本文のプロローグみたいだったのですが続きがあるのでしょうか? 読ませていただきありがとうござ…
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