緑の髪少年
たたたたたたっ!沙良は帝のもとへ走って行く。
少年が目の前に降りてきた。
少年は、にっ、と笑ってから、眼を細めた。
ヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッ!
その刹那の時間に、刃のような葉が飛んできた、帝はぎりぎりでよけた。
帝は小さく口を動かした。
その瞬間、帝の手には銃が現れた。
そして、まだまだ飛んでくる葉を火の弾で打ち落としていく。
しかし、あっちもあっちでまだまだ飛ばしてくる。
帝も打ち落とすのも大変であった。
だが、少年が動いた。
「!?」
思ったよりも少年の動きは早く、しかも正確であった。
飛んでくる弾をさらりとよけ、それでもなお、葉を飛ばしてくる。
「―――――っ!?」
葉の一枚が、帝の頬に小さい傷をつけた。
ほんの小さい傷だったが、かなり痛む。
相手が、傷を付けたことで油断した一瞬。
帝は弾を放った。
それは見事に、緑の髪の少年に命中した。
「チィッ!」
少年は、舌打ちをした。
「・・・おい、オマエは誰だ!」
帝は、少年にそう聞いた。
少年は、にぃっ、と笑った。そして言った。
「ボクは、草木明啓。草・木の能力者さ」
「明啓?」
「そうさ、まぁ続きをやろうじゃないか」
そう言うと、明啓はまた、葉を飛ばしてきた。
ババババババババババババババババッ!!
帝は弾を恐るべきスピードでしかも連続で出した。
明啓は数え切れないほどの、葉を飛ばしてきた。
帝は先行を取らない限り、明啓には手が出せない状態でいた。
が、後ろから ゴゴゴゴゴゴゴッ と大きな音がした。
「え・・?」
後ろには、大きな大木が帝に向かって落下しようとしていた。
そして、今、明啓が操るのをやめた。
そのとたん、今まで操られていた大木は、紐が切れたように一揆に落下した。
「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
帝は叫んだ。その刹那。
バババババババババババババババババババッッ!!
大木が一瞬のうちに粉々になった。
「沙良!?」
「帝!!」
沙良は帝の元まで走ってきた。
「沙良!?どうしてここに!?」
「帝こそ!なんでここに?探したんだから」
沙良は、安堵のため息を漏らすと、明啓に向かって言った。
「草木明啓 草・木の能力者ね」
「へえぇっ・・知ってるんだ」
「当たり前よ」
「そっちの子は、知らなかったみたいだけど」
沙良は「そっちの子」というのが、帝だと知って帝を少し睨む。
さすがにこれには言い返せません。はい、すみません。
帝は心の中で沙良にあやまる。
「また中断しちゃったね。ということで、またまた始めようか」
明啓は少し困りながらも言った。
二人は身構えをする。
今度は、葉ではなく大木の波であった。
これこそ自然破壊だ。
帝はそう思いながらも、大木を壊していく。
沙良も一揆に何本と、力を発揮していく。
しかし、明啓は攻撃を止めない。
そして、明啓はまた、速攻攻撃に出た。
今度は、さっきより速い。
ついでに、大木の波というおまけ付で。
明啓は帝の真後ろにすばやく回る。
それを、沙良が電撃で攻撃する。
明啓はそれを軽く交わす。
電撃が後ろの電柱に当たり、電柱が折れる。
「・・・やりすぎじゃねーか?」
「・・・そうでもないわ。戦いが終われば、すべてが元に戻る・・はずよ」
「はず?なんか危険」
二人は会話を終わらせ、また明啓のほうを見る。
明啓は二人の一瞬をついて、また走り出した。
不意を突かれた二人は、数メートル弾き飛ばされた。
「わあっ!」
「きゃっ!」
どんっ、と壁にぶつかり、二人はへたりこんだ。
明啓はにっ、と笑って二人に大木の波を放った。
よけられない!?
帝はそう思った。だが、
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガアアンンッッッ
突然凄まじい音が、空からした。
「・・・・・・?」
帝は空を見る。すると、空がありえんばかりに曇っていて、ゴロゴロと光っている。
「なっ・・・・・・・・・・?」
横を見ると、沙良が薄っすらと笑っている。
「さ・・・沙良?」
「なに?」
沙良はいつもと変わらない様子で、返事をする。
「これは?」
「稲妻。あたしの技」
「へぇ〜〜〜〜〜・・じゃなくて、オマエんな力持ってたか?」
「まあ、いろいろあるのよ。あとで説明する」
「・・・・・・・」
おれダメじゃん。
こんな力もってねぇ・・・。
一体、どうなってんだ?
明啓は、「なんだ?」という風に驚いている。
「じゃあ、行くよ・・耳。抑えておいたほうがいいよ」
言われるままに耳を抑える。
「・・・稲妻・落ちろ」
ドガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンンッッ
やはり、凄まじい音がし、稲妻が明啓の上に落ちた。
「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」
明啓は叫び、ゆっくり倒れていった。
「勝負・アリね」
沙良はゆっくり立ち上がる。
そのとき、沙良の手に何かがはまっていることに気づいた。
――指輪。
帝は誰かからのプレゼントか?と思った。
じゃあ、おれあげる必要ないか。
ラッキー★
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ムナシイ。
まぁ、いっか。
「これね、「ストーン」て、いうんだって。手紙に書いてあった」
突然、沙良が言った。
「手紙?だれからの?」
「カミサマ」
「・・・・・はい?」
「だから、カミサマ」
カミサマってなんだよ。
ぜったい、嘘だろ。
つーか、信じるなよ!
帝は、心の中でツッコミを入れてみた。
「なんか名前の欄にそう書いてあった。はい、アンタのも」
「?どーも」
帝は沙良から、手紙を受け取った。
確かに名前の欄に「カミサマ」と書いてあった。
マジかよ。
まぁいいや。とにかく開けてみよう。
帝は手紙を開けた。中には、手紙と指輪が入っていた。
――能力使いの帝君へ。
知ってます?戦いのこと。
もう始まってること。
ちなみに、同封したのは、「ストーン」という、まぁ・・
力を上げるものです。
ぜひ使ってください。
カミサマより。
なるほど、簡単だけど説明ありがとう。
そして、またなるほど。
沙良のさっきの技は、これでか。
「う・・・・ボクを忘れないでくれ・・・」
どこからか、うめき声がした。
『あっ』
二人の声はハモって、明啓のほうを見た。
『ごめん忘れてた』
また、ハモった。
やっぱし、沙良がいたほうが、いいかもな。
便利だし。
翌日。
「・・・ありがと」
「どういたしまして」
帝は、無事、沙良にプレゼントが渡せたとさ。
こんにちわ。多分、初コメントです。これからもよろしくお願いします!なにぶん、卒業式が近く、時間がないんです。(練習で)




