Call of The Bear
Call of The Bear.
あ、くまが呼んでる声がする。
悪魔の誘惑が耳許で囁く。いや、熊の誘惑か。
相互のユーザーさんの始めた『クマ祭り後夜祭』に呼ばれたわけなのですが、果たして……。
どう考えても私のイメージではない。私の本質は物陰に姿を隠す鼠のようなものなのだから。
まあ、それでも招かれたとあれば参じぬわけにはいかないと己を偽るビビビのビ。
昨年のやらかしで今年は大人しく猫を被って過ごすというのが目標の私。ならば猫から熊ということで熊猫か?
白黒着かぬという意味ではなるほど私らしくはあるが……。
しかし私は紛い物。本物の中でそれを騙る存在である。
ならばレッサーパンダか。
漢字で書けば小熊猫。
元々熊猫とは小熊猫のことであり、大熊猫はそれと区別するために後から名付けられた名前だという。そしてその煽りを喰らい小さなと冠せられたのが小熊猫。ある意味別の生き物が混同されたということを思えば皮肉である。
まあ、器が小さく、劣等感を抱く私にはレッサーは相応しい称号といえるのだが。
……が、しかし、同じ紛い物であるならば、別の生き物も存在する。
アライグマだ。
水辺で食べ物を洗うような姿から浣熊(洗熊)と名付けられたらしい。
罪を洗い流し汚名を雪がんとする者としてはこちらの方が相応しいのか。
問題は人間を化かす狸と勘違いされることだが……。
まあ、どうでもよいか。私の評価を決めるのは所詮他人。ならば私はその仮面を被り過ごすのみ。
ロールプレイの仮面舞踏会。道化師の私にはぴったりだ。
……どうやら私の正体は、定まった形を持たぬスライムらしい。
つまり悪魔が熊に交ざるということになるわけか。
結局誘惑に負けました。(笑)




