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第捌話 撃つのやめてもらっていいですか?

(テリーの奴腹立つな。すごいドヤ顔でこっちみてくる。)

「総員!砲撃、発砲準備!!」


 そう命令され、構えた時、

 ドーン!!

 轟音が,また響いた。


「次から次へとなんだ?」

「おい!あそこみろ。」


 スタンがそう呼びかける。

 その先にいたのはもう一つの戦艦その上にはサンディが居た。


「軍事国家アレストロ!!俺たち近代国家ローズン、先進国家ソルトは同盟を組んだ。

 これより!お前らアレストロを潰す!!」


 サンディがデカデカにそう宣言した。


「まずいな。もう来やがった。…総員、船へ戻れ!」

(戻れ?)

 《作戦を変更するみたいだな。一旦船へ戻ろう。》

(せっかく飛べたというのに、)

「ローナ。解析しろ。」

「はいはい、"ティルピッツ戦艦"全長253.6メートル、全幅36メートル…」

「もういい、分かった。」


 最後まで言わせてやれよ。


 "ティルピッツ戦艦"

 第二次世界大戦時のドイツ海軍の戦艦。

 また、ドイツで建造された最後の戦艦であり、

 ドイツ海軍の元帥から名前を取っている。


「まずいな。この状況。」

「ええ、そうですね。左にローズンの軍勢、右にはソルト、それに挟まれる、我々。一旦地上戦に持ち込みますか?」


 そう提案するロニー上官。


「おいおい、これ勝てんのかよ…」

「おれ、ここで死んだかも。」


 兵士たちの絶望した声が聞こえる。


「おい!お前ら、こんなとこで負けを認めるのか?もう、諦めるのか?

 誰だってそうだ。打開策も考えねえ。考えたとこで一つ二つ、それでも解決できなくてはい終わり、諦める。違うだろ。解決できるまで考えるんだよ!いいか?まだ、打開策はある。ここからだ、叩きのめすぞ。」

「よし、じゃあやろう。戦うぞ。

 で、作戦は?メレディス上官。」


《いつにもなく、余裕だな。どうした?》

(別に、お前ならそうするだろ)

「ああ、正面から行くぞ。」


 ―――――――――――――――――――


「なんだ?動きが変わった?」


 サンディが不思議に思う。


「おい、サンディ念の為に聞くが勝てるんだよな?」


 テリーが聞いてきた。


「ああ、そのはずだが…ん?なんだ?」


 その瞬間、ワイアットたちを含めた兵士たちが船から飛び上がった。


「二手に散らばれ。俺がサンディのとこ行くから,…」

「俺がテリーのとこね。」

「そういうこと。」


 クロード、スタン、及び他の兵士たちが、テリーのとこへ向かい、ワイアット、アシュリーでサンディの方へ向かった。


「ほんとに上手くいくの?」


 アシュリーが聞いてきたが、俺が自慢気に答える。


「大丈夫。」

(だよね?)

 《多分な。》

(ならよし、)

「なんだ?ワイアットの野郎ども、作戦を変えた?」

 ――――――――――――――――――――


 数分前、


「正面突破って、どうやっていくのよ。」

「アシュリー、そう慌てるな。まず、俺たちは囲まれている。まず、すべき事はここから脱することだ。

 陸地へ逃げる。

 そこで、状況を立て直す。ワイアットお前ならこの時どうする?」


 え、困るなそういういきなり指名してくる奴。

 学校でその日の日時で指名してくる教師みたい。


「そうだな。」

(ワイアットさん?)

 《ったく、》


 呆れつつも答えてくれるワイアット。


「この戦艦はあまり、スピードが出ない。

 だから、撹乱しつつそこで空いた隙間を通って陸を目指すしかないんじゃないか?」


 ありがとう。ワイアットくん。


「模範解答だな。」

「けど、そんなうまく行くんですか?」


 ロニー上官が言うが、余裕の笑みで答えるメレディス上官。


「まぁ、その辺は任せろ。

 俺の能力を使う。取り敢えず、陸を目指すぞ。

 作戦開始だ。」






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