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第参話 訓練の時間

 寮に着くと話しかけてきた人がいる。

 親友のクロードだった。


(げ、俺こいつ苦手なんだよな…)

 《どこが苦手なんだか…》


 ワイアットが疑問を投げかけてきた。


「ん?どうかした?」


 まずい、こいつ少し勘が良さそうだ。


「いや、なんでもない。」


 そうクロードに伝えつつ、ワイアットに聞いた。


(俺たちはどこに向かえばいいんだ?)

 《お前、コミュニケーションって知ってるか?》


 呆れたように言ってきた。

 なんだ?急に煽っているのだろうか?


(当ったり前だ!!)

 《そうか、では社会に出たことはあるか。》

(舐めるな。前世は彼女を持っていないが、社会人を長らくやっていた。)

 《前世で学んだこと活かせよ!》


 17歳に注意される32歳。絵面がひどい。


「ど、どこに行くんだ?」


 クロードに問いかけてみた。

 俺のコミュ力を舐めるなよ。


「いや、君だってそうだろ?"営庭"に行くんだよ。」


 あ、そうなの?


(ていうか、お前知ってただろ?)

 《そりゃあ、毎回この時間は上官に言われてるから、皆んな営庭に集まって訓練だろ。》


 うぜえなこいつ。

 17歳に煽られる32歳。絵面が見ていてひどい。


 "営庭"とは、

 兵営内(へいえいない)の広場。

主にここで訓練などを行う場所のこと。


 というこで、俺はクロードと一緒に営庭に向かった

 営庭に着くともう多くの兵士たちが集まっていた。


「遅いぞ!ワイアット、クロードも!」


 そう俺たちに怒鳴ってきたのはアシュリーだった。


「ごめん、ごめん」


 そう言われ、謝るクロード。


「まぁまぁ、そう怒るなよ、アシュリー。」


 隣に居たスタンがアシュリーを宥める。

 そんな事をしていると、上官がやってきた。

 上官の名前はロニー・カーター。

 ロニー上官と言われている。

 25歳で少尉に上り詰めた秀才と言われている。

 こいつもイケメンだ。腹が立つ。

 見た目はメガネをつけており、the仕事できます感の男だ。


「今日は二人1組でチームを組んでもらう。

 2対2同士の実戦しき訓練だ。」


 ほぉーなるほど、誰と組もうかな〜


「ワイアット、一緒に組もうぜ。」


 クロードがそう言ってきた


(悪く無いよね?)

 《クロードなら、上手くお前に合わせてくれるんじゃないか?》


 よし、決まり。


「おう、いいぞ。」


 そして、俺たちはいざ勝負。

 俺とクロードチーム対アシュリー、スタンチーム

 成績優秀生同士の勝負なので、他の兵士たちも集まって見に来ている。


「おい、お前どっち勝つと思う?」

「そりゃ、ワイアットとクロードじゃないか?」

「じゃあ、俺はアシュリーとスタンに賭けるぜ」


 ついに賭け事まで始める輩も現れてきた。


「じゃあ、お前らまず、魔法の類の能力は禁止だ。武器は皆公平に"SIG 226"と、"IMI UZI","ナイフ"の3つだけだ。なお、実弾は使用しない。

 アレストロ王国特製。当たったら少し痛い〜ぐらいの弱めな弾丸を使用する。

 どちらかが先に二人胸を撃たれたら負けだ。」


 案外この人表情豊かだな。

 まぁ、でも、やっぱり魔法使えるのかまさか、

ワイアットも?まぁ、特に何も言われてないしワイアットは無いのかもな。


 "SIG 226"とは

 ドイツ、スイス製の高性能の拳銃。

 現在は予算に余裕がある、特殊部隊に採用。


 ''IMI UZI"とは

 イスラエル製のコンパクトなサブマシンガン。

 警察や、西側諸国の軍、紛争地域など幅広く活用されている。


 "ナイフ''とは

 ナイフです。


「では、開始!!」


 始まってしまった。

 俺、銃の使い方全くわかんないんだけど、


(教えて〜ワイアット〜)

 《うるせえな。アドバイスぐらいはしてやる。

 まず、この戦う"場"マップを把握しろ。地形を利用するんだ。》


 マップか、この地形地面が砂利だから足音とかは分かりやすい。でも、案外広いんだよな。

 そんで、岩などの物陰が多いって感じかな。

 敵の二人はどこにいるのやら…


「ワイアット。ここを見ていてくれ、俺はあっちを一旦見てくる。」


 え、バカなの?

 なんで、別行動するの!負けるよ?

 俺弱いよ?いいの?


 《なんで、自慢気なんだよ…それに、クロードなら大丈夫だ。お前には俺がいるしな。》

(そこまで、言うならいいけども。)


 と話していると、


「取った!」

 背後から声が聞こえた。


 《しゃがめ。》

 ん?おけ。


「うわ、避けられた!

 やっぱり、バレてたか、ワイアットやっぱやるな!」


 どうやら、アシュリーが背後からナイフで切りつけてきた。

 ナイフ普通に切れるからやめてほしい。

 というか、しゃがまなかったら俺危なかったな。

 頭狙ったよね?え、絶対狙ったよね?


 ――――――――――――――――――――


(いない、気配がないな。)


 クロードはスタンを探していた。その時真正面からいきなり、道の角に隠れていたスタンがIMI UZIを撃ちまくってきた。


 慌てて岩陰に隠れるクロード。


「ずいぶんと、勝負を仕掛けてきたな。」

「相変わらず、反射神経いいな。クロード。」


 そうして、両者とも撃ち合いが始まった。






銃ってロマンあるよね。

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