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第弐拾伍話 え......?

「なんだ?コイツら、」


 マーリンとロジャーは2人で襲いかかって来る、多数の黒服たちを倒して進んでいく、


「全員、Bもしくは、それ以上ありますよ、」

「わかってる!」


 そうして、黒服達を撃退しながら会話を交わす。

 その瞬間、奥の方から向かい途中である黒服達が一斉に吹き飛ぶ。


「あ?なんだ、あれ、、」


 そうして、出てきたのは白髪に黒いマントに身を包む若い少年。


「どれだけ、時間掛かっているんだ、」


 少年はそう言って、倒れている黒服を見下ろす。


「メーリン、ランクは?アイツの、」


 ロジャーが、そう聞くとすぐにメーリンは確かめる。

 少し動揺したようにメーリンは測定を終える。

 そうして、出た階級はS+。

 1人で国を制圧できるほどの、六連星に並ぶ階級である。

 なんなら、六連星である、テリーよりも上だ。


「S?測定ミスか?」

「いや、、合ってる……はず、」


 その時目の前からその少年が消える。


「「はや、、」」


 2人ともその速度に目がついていかない。

 そして、その10秒後にロジャーの指が綺麗に切られていた。

 血を流さずに、綺麗に切断されている。

 もはや、身体でさえも切られたことに気づいていないのだ。


「マジかよ……」


 そうして、ロジャーは直ぐに再生をする。


「メーリン!軍を送れ!」

「もうやってる!」


 そうやっているのも束の間、その少年は直ぐに次はメーリンの方へと向かう。


「メーリン!」


 メーリンの能力は大きなバリアを発生させる。

 それは鉄壁であり、どんな能力も通さない。それを押し出すことによって相手を押しつぶすことができるほどの威力であり、普段は魔力を秘めた軍事武器である、魔装拳銃(アーク・リボルバー)を使っている。

 だが、いくら最強の鉄壁でも、起動する前に倒されてしまえば、意味を成さない。

 すぐさま、ロジャーは自分の技を発動させる。


「間に合わない!オーバードライブ・シナプス……」


 その瞬間、ロジャーの周りの動きが急激に遅くなる。

 そして、直ぐに少年からメーリンを連れて距離を取った。

 時が元に戻る。


「なんなんだ?コイツ、、」

「避けられた?俺のスピードをか?、、まぁいい。

 俺の名前は、エドワード・ブルース、」


 その名前を聞いて、ロジャーは驚愕する。

 それは、ワイアット・ブルースの遠い親戚。だが、ブルース家の人間は昔から戦闘スキルが、ずば抜けている。その分、魔法が少し苦手という特徴があるが、おそらく、エドワードは持っている剣から魔法を発動させているようだ。


「なるほど、、殺す気か?」

「いや、生きたまま喰う。それが命令だ。」

「そうか、なら……」

「おい!ロジャー!」


 その瞬間、背後からサンディ達が現れる。

 なんとか合流出来たようだ。

 そうして、ロジャーの意識がサンディの方へと向いた瞬間を、エドワードは見逃さなかった。

 すぐさま、剣からピストルに切り替え、狙撃をする。

 だが、サンディがロジャーを押し倒してなんとか回避することができた。


「おい、、」

「ああ、すまん……」

「いいよ、ありがと、」


 その言葉を聞いてサンディは、微笑む。


「ああ……こちらこ……」


 その瞬間、ロジャーの目の前にいたサンディの鼻から上が吹き飛んだ。


「え……?」

あと数話で終わりかな〜

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