表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/31

第拾玖話 作戦会議and驚き

「なるほどね。じゃあ、このメンバーで奪還?」


 テリーがそう言ってカムイを見つめる。


「俺の顔になんか付いてるか?」


 そう言ってカムイは、テリーをジロリと見つめる。


「あ!、いや?、別に?」

(いけない、いけない。少しイケメンだから油断した、、私にはクロードが居るのに……)


 顔を赤らめつつ、テリーはすぐに視線をずらす。


「おそらく、、そいつらは、クロードの強さを狙ってるな、」

「ワイアットじゃないの?ワイアットの方が強いよ」


 アシュリーがそういうと、カムイが首を横に振る。


「だめ。

 コイツは、能力値が不明。暴走して味方にどう危害を加えるかわからないからだろう?」


 なるほど、納得した。


 《なんだ?》


 ごめん、ごめん。

 そうして、方針が決まる。

 おそらく、クロードを奪ったその組織は、

 黒暁教団(こくぎょうきょうだん)という、組織。

 わかった理由は、最近活発化している黒い服装の組織達、その組織名が、黒暁教団というらしく、それに今回の奴らが酷似していたからだ。


「なるほど、」

「分からないのか?なぜ奪ったのか、」


 スタンがそう聞くと、サンディが口を開く。


「知らんけど、古代魔法を使ってたとか聞いたが?」

「古代魔法、、」


 そうして、カムイは少し考えた後に机に地図を広げる。


「クロードは俺の後輩だから、今回は俺が手伝ってやる。そんで、地図を見ろ。」


 そうして、指を刺したのはここから、20km程離れているもう国としての機能をしていない、昔に滅んだ国家アルゼリア魔道帝国。

 1200年前に存在していた最古の国の一国である。


「ここは、なんで滅んだんだ?」

「昔魔法の研究が盛んに行われていたんだが、政治が悪化して滅んだとか、、まぁ、本当の事は知らないけどな」


 そうして、地図を閉じる。


「そいつと今回、どういう関係なんだ?」

「まぁ、今回の事件、、この国の残存が行なっていて、クロードを利用して国を復刻しようとしているんじゃないか?」

「厄介極まりないな、なんでまだ残ってるんだ?」

「知らん!ボコせばわかる。どうせ、大した強さじゃないしな、」

「それもそっか!」


 息巻いて大丈夫なのか?

 という事で、俺たちは手がかりを探すためここから、その今は亡き、アルゼリア魔道帝国を目指す。

 そこに手がかりがあればいいのだが、


「まぁ、それと今回がバッチリ関係していれば、

 おそらく奴らの本拠地はそこで、クロードも現れる、、かもしれないよな!」

(おちゃらけてるな、)

 《昔からだ》


 なんで兵士やめたの?


 《上と揉めた》


 納得。


「私も行っていいんですか!?ご主人様!」

「ああ、いいぞ。」

「おお!メイドすごい!」

「お前はうるさい、」

「いてっ!」


 そうして、方針が決まったその時、

 サンディに魔法通話が入った。


「おい!」


 そうして、女気混じった怒鳴り声。


「なんだ、ロジャー?こっちはな、色々と忙しいんだが?」

「サンディさん!聞いてください!」

「何?メーリンもいるのか、」


 どうやら、六連星の残り2人のようで、焦っている声が聞こえる。


「他の奴らもいるから?」

「ああ、六連星の他の連中達もいるぞ。スピーカーにしてる。」


 サンディが、耳をほじりながら適当に返事をしている。

 あんま、俺関係ないけど、少し殴りたいな。このアホヅラ。

 そう思っていると、


「ビビるなよ?」

「単刀直入に言うね!」

「ああ、どうぞ?どうせ、誰1人驚かんわ……」

「「せーの……私たちの!!国が!滅んだ!!」」


 ……………………………


「「「いや、はぁぁ!????!」」」


 そうして、みんな今年2番目に驚いた。

六連星のメンバーが驚いた今年1番の出来事は、

ワイアットがアシュリーの誕生日に、柄でもないバラとカーネーションを持ってプレゼントしたこと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ