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第拾壱話 逆転

「はい、お前ら殺す」


 不敵に笑いながら、そう呟くワイアット

 第三者から見ると、どっちが敵なのかがわからない


「え、ワイアットが…いつもと違う?」

「違うというか、なんか少し前に戻った感じか?

 まぁ、こっちは二人なんだ。

 油断しなければ叩ける!」


 そう言ってサンディが持っていた"FN P90"をワイアット目掛けて撃った


 "FN P90"とは

 冷戦末期に設計され、装弾数50発で長射程で"ケブラー"製の防弾衣を貫通できる

 "ケブラー"とは

 高強度、高弾性率の布を何重にも重ねて張り合わせた防弾素材



 ワイアットはすぐ避けながら移動し、木の陰に隠れた。

 だが、ワイアットが持っているのは"ベレッタ92FS"


 "ベレッタ92FS"とは

 イタリアの米軍採用。各国の警察などが使用していて途上国のコピー品も多い装弾数は標準的な15発のピストル


(……不味いな…相手は二人。六連星のやつが相手となると少し武器的に心細い)


 バンバンバン!!

 銃声が響く


「っち、あいつ、あの銃一本で撃ってきやがって…しかも、命中率、バケモンかよ…」


 ワイアットが撃った弾丸がサンディの左腕に命中した


「サンディ!」


 心配するテリー。2丁拳銃で応戦する


「食らえ!!」


 移動しながら、ワイアットは考える


(不味いな、時間がない。段々、手のコントロールが効かなくなってる。

 現にサンディの腕を撃った時、頭を撃ち抜けたが

 狙いがずれた。)


「来いよ!テリー」


 サンディは撃たれたとこを手当している。

 テリーが挑発に乗りこっちに向かってやってきた


「攻撃範囲は最大…これでトドメをさす。

 桜花連弾!!」


 この技は、銃を乱射して相手を撃破する連撃技だ。一瞬にして敵を襲う桜色の弾丸が、華麗に舞い散る様はまさに花のように美しいが、その中には敵を仕留めるべく鋭い刃のような一撃も含まれている。桜花が舞う間、敵には逃れるすべがない。


「は!まず…」


 バゴーン!!

 銃声というか、RPGを撃ったような音がする


「……はぁ…お前、ふざけやがって」

「最初…勝ってたのに……」


 悔しがる二人


「わけあって、早いとこ終わらせないといけなかったんだ。すまんな。」


(おっと、時間か……)


 一時的、少しの間なら身体の所有権をワイアットに戻せる。だが、力を使うとただてさえ、短い時間しか戻れないのに、更に時間が減ってしまうため、どっちみち早めに勝負を着けなければならなかった


 サンディとテリー、ワイアットに敗北


 ――――――――――――――――――


 剣と銃がぶつかる


「おや?六連星ならもう少し強いと思ったのですが…私が過信しすぎたのでしょうか」


 煽るメイド 


「あんた、元兵士だろ?それも凄腕の」

「ふふ、そうですよ。かつては若くして、中将までは上り詰めましたが、まぁ今はメイドとして

 テリー様に仕えています」

「あっそ!!」

「!グレネード!」


 クロードはグレネードをメイドに向けて投げた

 ただ、メイドのローラはそんな事は理解していた。


「甘いですね。」


 ローラがグレネードを真っ二つに切った

 その時、


「いや、ナイスだ!クロード!サンダーストーム・ディバージョン!」


 クロードの後ろからメレディス上官がやってきた時、雷の光と音が鳴り、気を逸らすことができた。


「しまった!!」


 ローラが焦る、だが、それはもう遅い

 ローラが焦った時にはもう既に、クロードが射程距離にいる。


「終わりだ!」


 バーン!

 ローラが最後に考えたことそれは、テリーの事だった


(これで、終わりか…死ぬ。お許しください。

 テリー様、あなたと過ごせて私は幸せでした)

 クロードがローラの肩を撃った


「殺しはしないよ。だが、肩を撃ったこれであなたは剣を今は振るえない。

 あんたの負けだ。」

「……そうですね、」


 ローラ、クロードとメレディスに敗北


「にしても、よくここが分かりましたね。メレディス上官」

「テントに向かって走ったら偶然お前がいただけだ。それより、お前、俺が来ると思ってワザとグレネードを投げたな?」

「バレました?上官の気配がしたので、グレネード投げて相手にそっちが本命だと思わせて、あなたの技で目眩し、その隙に撃ち撃破。

 これが計画でした。

 強い人はいろんな場面を想定して油断をしない

 だから、何か小さな事でも油断をせずそっちに気を配る。そこを狙ったんです。」


 笑顔でそう言うクロード


(こいつ、怖え、絶対敵にはしたくないな。)

 策士なクロードだった


 ――――――――――――――――――――


 島から少し離れた場所で一つの船が浮かんでいた


「あれが、クロードか」


 老人がそう言う。


「よし、作戦に移ろう。クロードを我が国家に引き入れ、アレストロを潰す。」


 少し離れたその場所で黒い影が動きを始めていた。






スタンとアシュリーたちの戦いは次回に持ち込みします

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