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第零話 え、これ俺の死因?

 俺の名前は島田広樹32歳独身サラリーマンだ。

 それといった特徴がなく、今日もまた朝から会社に向かっている最中。

 あ〜あ、彼女欲しいな。

 まったく、今日は12月24日クリスマスイブ!!そんな日に会社がある。

 え、最悪すぎませんか?

 なんですか、会社の上層部の人達には予定がないんですか?ないなら、作れるように手伝いますよ?

 って言っている人も予定ないのだけどハハ。

 笑えない。

 だが、今日の夜、俺の推しのアイドルグループがいるのだが、そのグループがクリスマスソングを

テレビで披露してくれる。

 これが俺の今日の生きがいだ。

 中でもその、グループにはミカちゃんという子がいるのだが、ショートヘアーが似合うちょー可愛い子だ。それが俺の推し

 いつか会いたいものだ。

 そんな事を思っていると、


「おい、お前ら早くしろ!」


 目の前の銀行に通りかかった時、なにやら騒がしい。

 男の怒鳴り声がしている。

 遠くの方でこっちに向かっているであろうパトカーのサイレンの音が聞こえる。

 見たところ銀行強盗らしい。へぇ〜初めて見た。

 だが、俺には関係ない。早く行かなければ会社に遅れてしまうしな。

 男が慌てて出てきた。

 おっと、鉢合わせてしまいそうだ。早いとこ会社に向かおう。

 にしても、クリスマスの前日だというのに警察も大変だな。あの男、予定も何もないのかな。

 少しシンパシーを感じるが、


「警察だ!手を挙げろ」


 警察が着いたようで男に向かって拳銃を構えている。

 パトカー3台ぐらい止まっている。

 かなりの大騒動だな。

 それに伴いすこし、野次馬が集まってきており、自分も少し面白そうだと思ってしまった。

 時間はまだある。

 それに、これが原因で少しわざと遅れれば上司が、


「そんなことに巻き込まれていたのか。仕方ないね。」


 とでも言って許してくれる。かもしれない。

 会社には1秒でも多く居たくない。

 そう思い、俺は近づいてしまった。


「おい、お前人質としてこい!」


 男が銀行にいる人に命令して人質をゲットしようとしている。

 なるほど、我ながら汚い奴だな。

 しかも、あいつ銃なんか持っているよ。

 だから、警察は迂闊には動けないのか。

 日本で銃とは物騒だね。

 だが、俺は男が要求し出てきた人質の姿を見て

心当たりしかなかった。

 その子は俺が好きなアイドルグループの推し

ミカちゃんだった。


「うそ、だろ。」


 俺がそう呟くと同時に、周りも騒然としている。

 それはそうだこの安全な国、日本で銃を持った銀行強盗が行われ、それだけではなく人質として出てきた人が国民的アイドルグループのミカちゃんなのだから。

 にしても、オフのミカちゃん、ほんとに可愛いな。

 は!!

 このままだとまずい、ミカちゃんが銃で撃たれて仕舞えば死んでしまい、ミカちゃんが死ぬということは俺の生きるために必要な原動力が死ぬ=俺が死ぬ。

 まずい、まずいぞこの状況。


「今すぐに逃走用の車を用意しろ。」


 男が言っている。

 おい!早く、用意してあげなさい!

 しまった、推しの命がかかっているからって相手に乗せられてしまった。

 でも、待てこれは推しを守るために命を張る。

 これが今の俺《大ファン》ができる唯一の推し活。

 最後の推し活になるかもしれないがやるしかない。

 そう思い、俺はすぐ、犯人に向かい走り出した。


「おい!君危ない!」


 警察がなんか言っているがそんな事、俺には知らん!


「なんだこいつ!」


 犯人の男に俺は体当たりをし、男は体勢を崩し倒れた。それと同時に俺も倒れた。

 だが、その時銃声が響いた。

 あれ、なんだ今の音。


「犯人確保!!」


 警察の声が聞こえた。

 犯人確保されたのか。なんて勇敢なことをしたんだ。

 ミカちゃんは無事っぽい。よかった、よかった

 俺は推しを守れたぞ。

 やったーよし、さて、さっさと立ち上がって会社に行こう。

 そう思い、俺が立ちあがろうとした時、俺は異変に気づいた。

 頭がクラクラする。

 推しが目の前にいるっていうのに、俺は何してるんだ?

 だが、すぐに俺は現状を理解した。

 そう、俺は撃たれたのだ。

 犯人が体勢を崩した時、誤って発砲してしまいその銃弾は俺の胸に見事にヒット。

 ミカちゃんが涙を流している。

 まさか、俺のために泣いてくれているのか。

 おいおい、なんて光栄なんだ。

 嬉しいね。


「急いで!救急車!」

「血が大量に出ています。もう…」 


 あれ?俺これ、まずい感じ?

 うそ、マジで死ぬのか…

 バカだな、俺は…

 まぁ〜やり残したことはいっぱいあるが、

 ミカちゃんを助けられたからよかった。

 来世はもう少しイケメンになりたい。


 そうして、俺は銃に撃たれて死亡した…




新しい作品です。

もう一つの方と同じ感じで進めていきます。

一応転生系です。

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