すぐそこ。
掲載日:2022/02/19
生命が連なる道筋を手のひらでなぞって。
早く早くゴールはすぐそこ。
白い一番星逃さず手のひらで隠して。
温かく温かくホームはすぐそこ。
焼けた案山子の香りを手のひらで扇いで。
荒く荒くゲームはすぐそこ。
赤いてるてる坊主に頬擦りすれば、見てる私は紅くなる。
冷たい冷たい雪化粧に舌舐めずりすれば、見てる私は甘くなる。
綿色の海に潜っていって、息が続く限り名前を呼ぼう。
ぶるぶると震えるシャボン玉、にやけた私の顔を映して割れた。
水と空気の隔たり破り、呼吸は歌に変貌した。
迷わぬ迷路、家に続く洞窟、走れ走れゴールは目の前。
迷わぬ回想、戯れに行き着く口約束、ゴールは目の前。
嬉々とくす玉割りましょう。
生まれながらの難関を突破して一人上手な難問を放り出す。
のうのうと生還の号砲鳴らしましょう。
期待を裏切らない虚ろな眼。
ぶるぶると震えて落ちる一番星、みいつけた。




