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シリーズ『徒然草的な何か』

なろうの上位ランキングに興味を引く作品が少ない理由

作者: 鶴鴇屋徳明

――人は赤の他人のゲームキャラのレベルなんざどうでも良い。自分のゲームキャラのレベルなら気にするけど。

 今更言うのも何だが、私は小説投稿サイト『小説家になろう』(以下、『なろう』と略)で自分の作品を公開しているし、他の人が『なろう』に投稿した作品も頻繁に読んでいる。


 時々『なろう』のランキング上位陣のページを見るが、気に入る作品に出会う日は少ない。

 別にこれは私に限った事ではなかろうが、『なろう』の場合にはなろう特有の事情が有る様に思う。


 少なくとも2020年9月現在の時点では、なろうランキング上位陣の作品群にはテンプレ的な作風が多い。

 「ナーロッパ」と揶揄される、史実の中世ヨーロッパとはかけ離れた『中世ヨーロッパもどき』の世界。

 その世界に「なんとなく」存在している魔法・異種族・超常的存在。

 あるいは、コンピューターゲームよろしく「なんとなく」出てくる、『レベル』『スキル』『ステータスウィンドウ』。


 私が好きなジャンルであるSFに限って言えば、ジャンル別ランキング上位にVRMMOものが並んでいるのを見るとうんざりする。


 私がなろうで知り合ったある人いわく、

「なろうの作品群の大多数は、『ゲーム実況プレイ』のようなもの」

「レベルとかスキルとかステータスウィンドウとかを詳細に描写する作風だと、手っとり早く行数を稼げる」

との事。


 ある時その人の言葉をふと思い出した時、昔の事柄が私の頭の中に浮かび上がって来た。


 昔、私はドラクエやFF等のコンピューターRPGをかなりやり込むたちであった。

 で、自分のキャラの強さを自慢した事が何回か有ったのだが、その事を好意的に捉えてくれた人はほとんどいなかった。

 親友ならば自分のキャラ自慢につきあってくれても、それほど親しくない知人だと、あからさまに興味が無い事を訴える表情をされた事がしばしば有った。


 ――そう、人は自分や身内(※)のゲームキャラのレベル、あるいは倒すべき敵のレベルなら大いに気にするが、多くの場合、赤の他人のゲームキャラのレベルなんざどうでも良いのだ。


(※MMOの場合)


 であれば、単なる『ゲーム実況プレイ』的な小説を面白く思わない人が多いのも、自明というもの。

(よほど尖った作品か、よほど共感を呼ぶ筆力に支えられた作品でなければ)


 これが、「なろうの上位ランキングに興味を引く作品が少ない理由」についての、私の見解である。

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― 新着の感想 ―
[一言] 常にそのジャンルの既成概念を破壊せねば面白味が……ねぇ? でもそういうのを妄信的に読んでる方々もいらっしゃるからねぇ。 私はそこまで強くは言えませぬ(-_-;) でも私からしたら知ったこ…
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