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ー覚醒ー

みなさん初めまして?お久しぶりです?

雪ノ音リンリンです。

昨日、投稿しようと思っていたんです。

ほんとにすみませんでしたぁ!



――――――――――――――5years ago


陽炎が揺れている。


蝉の鳴き声と太陽の熱、そして君の手の温かさ。


「ねぇねぇどうしたら―――君みたいに強くなれるの?」


「なんでまーちゃんは強くなりたいんだ?」


振り返ったその顔は、逆光で見えない。


「―――君を守りたいの!」


いいや、それだけじゃないと言いなおす。


「私の大切な人たちを守りたいの!」


私の言葉を聞いた男の子は少し驚いたような顔をして、笑顔で頷いた。


「じゃあとっておきの術を教えるよ―――――――」








――――――――――――――





「この気配、お前いったい何者だ?」


騰蛇(とうだ)が背後から現れた男に鋭い視線を飛ばす。

林からいきなり現れた男は、特徴のない顔をしており、たとえ人混みの中ですれ違っても気づかないような容姿をしていた。ちなみに青龍(せいりゅう)も騰蛇も、人混みの中に入ったら10人中10人が振り返るレベルのお顔をお持ちである。


「そういえば自己紹介がまだだった。初めまして。私は虚偽のライ。大罪のリーダーと言えばわかるかな?」


そう彼が言った瞬間、騰蛇が男に向かってものすごい勢いで走り出した。騰蛇の手にはいつの間にかに、刀身が深紅色の刀が握られていた。

えっ大丈夫なの?いきなり突っ込んで行っちゃったけどあのヘタレなイケメン大丈夫なの?それに大罪?頭の中には ? がさっきから大量生産されている。

騰蛇を一人で行かせて大丈夫なのか聞くために、前に立つ青龍の横にそっと移動した。


「せい、りゅう?」


名前を呼ぶだけで精一杯だった。穏やかな笑みをたたえていた顔は、今は憎悪に歪んでいた。いつの間にか握られていた、若草色の弓が怒り任せに握られて、みしみしと軋む音がする。

矢が番えられていない弦をそのまま顔の横で後ろに引いている。すると本来、矢があるべき場所に風が集まり始めた。


「お前の、お前らのせいで―――!」


ライと名乗っていた男は騰蛇の攻撃を全て躱しながら話す。


「今日は戦いに来たわけじゃないんだけどなぁ」


ライと目が、合う。なに?一体なんなの?何が起こっているの?

青龍が弦から手を離す、その直前に黒い影が目の端を横切った。青龍が放った風の矢が、ライのいた場所に大穴を穿った。が、ライの姿はどこにもない。どこに行ったの?


「あぁ君だね。妙な気配がするのは」


耳元で声がした。振り向く間もなく、腕を後ろに引っ張られて、ライの腕の中に収まった。心臓がどくどくと、うるさいくらいに鳴っている。

私、この人のことを知っている――――。

この人だけじゃない。青龍も騰蛇も初めて見たときから、ひどく懐かしい感じがしていた。この心の底から湧き上がってくる喜びは、一体誰の感情?

青龍がこちらに手を伸ばすのが見えた。しかし、彼の手が私に届くことはなかった。


「邪魔」


ライが言葉を放った瞬間に、青龍が消えた。正確には何かに殴られたみたいに後ろに吹っ飛んだ。


「青龍!!!」


こちらに向かっていた騰蛇にぶつかって二人一緒に転がった。


「騰蛇!!!」


二人は後ろの木に当たって止まった。


「ちょっと、耳元で叫ばないでくれるかな?」

「あなた一体何をしたんですか!?離して!!」


身をよじってもびくともしない。


「うーん。これは封印が施されているな・・・壊すか」


封印?壊す?なになになに。もう訳が分からない。ライの手が迫ってくる。もう嫌だ怖い!

ライの手が私の目の上にかざされて、何かをぶつぶつ言っている。その時、ガラスが割れたようなけたたましい音が頭の中に鳴り響いた。


―――痛い、頭が割れるように痛い、、、!


「うっ、あっあああああああっっ!!!!」


何かが頭の中に大量に流れ込んでくる。




最初に思い出したのは、蝉の鳴き声と太陽の熱、そしてあの子の手の温かさだった。















・記憶の中の男の子

????????

・ライ

自らのことを虚偽のライだと名乗る。青龍と騰蛇から目の敵にされている



次回もよろしくお願いします!

(もう一日一話とは言わない)


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