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ー初仕事ー

間が空いてしまってすみません。

あれです、あれ、プライベートが忙しくて(。´-д-)





入学式が終わって放課後、私は初めてできたお友達(朱莉)と共に帰路についていた。もう、お友達って響きがいいよね。


「ねぇまゆりん。今日から竜太郎と連吾に付くんだよね?」

「うん・・・」


そうなのだ。九尾の力を完全に消滅させるための六芒星の術、その名前を思い出す、もしくは名前を私自身が考えるためには、以前(前世)のように戦いの場に身を置くがある必要だろうということで。前世以外普通の女子高生が戦場に出てもお役に立てませんよ(泣)まぁそんなわけで一か月ごとに、それぞれ二人一組で行動している十二天将たちに引っ付いて夜のお仕事手伝いましょう、ということになりました。夜のお仕事・・・パワーワード!もちろん悪しきものを祓うお仕事の方ですよ!


「今月はあの二人に取られちゃったけど、来月は私たちのところに来てよ!」


大きい瞳がキラキラと光っている。前のめり気味に言っているので顔がとても近い。ふわぁやっぱいい香りがする。


「行きたいけど、百花姉さんに一回聞いてみないと」


行ってはみたいのだが、私の一存では決められない。


「じゃあ百花姉さんに交渉してみるね!」


頑張らなきゃ!と拳を握っている。

っんーーーーーかわいいっ、KAWAII!もうこのままお持ち帰りしちゃいたい。むしろ私が送るべきだったのでは・・・?

そういえば、さっきのアカリンの言葉で気になっていたことが。


「アカリンと一緒に行動している人って?」

「あぁ、気になる?」


ちょっと意地悪な笑顔、もはや小悪魔的な笑顔である。きゃわうぃい。


「会ってからのお楽しみということで」


うんかわいい。


「というか、言葉で説明しづらい、みたいな?」


うん?


「一言で言うなら、強烈」


まじか。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――




迎えた夜。お父さんもおばあちゃんも眠っているから、起こさないよう細心の注意を払いながら家を出た。


「こんばんは、()()()


美形の笑顔は夜でも眩しい。いや、暗いからこそ輝くのだろうか。


「こんばんは。青龍、騰蛇」


そう、夜は互いの名前を呼べない。私が最初に名乗っていた”市民A”は百花姉さんに却下されたため、何と呼ぶか決めてもらったところ、さきほどの”巫女様”になったのである。もちろん反対はしたが、多数決で負けた。


「んじゃあ行くか」


ちなみに二人とも神と瞳が光り輝いている。霊力を体に巡らせると光る、らしい。

向かう先は九尾が封印されている地。最初に六芒星の陣に十二天将の6人が霊力を流し込む。千年もの長い間、そうして霊力を陣にためてきたそうだ。


たどり着いた先は、以前連吾と共に大図書館を訪れた際に入り口として通った神社だった。


「巫女様は青龍と一緒にいてくれ。勝手にウロチョロして怪我しても知らねぇからな」

「騰蛇はほんとに一言余計」

「二人とも仲いいね」

「「よくない」です」


喧嘩するほど仲がいい、は私たちには当てはまりません。


「巫女様、僕から離れないでくださいね」


いや、イケメン様にそんなこと言われたら膝が砕けちゃう。


「戻ってこーい」


連吾が私の目の前で手をひらひらさせながら何か言っている。噛みついてみようかな。と思った瞬間さっと手を引っ込めた。ちっ勘のいいイケメンめ。


「ほらほら、じゃれてないで始めるよ」

「「じゃれてない」です」


ムムム。


「おいで、トラ」


はっまさか!


『あっ市民A、じゃなくて、なんだっけ?えっとぉ、あっ巫女様!』


はい、尊い。感謝感激雨トラ様。


「お久しぶりです」

「再会のあいさつはそこまでにしてね」

「はい」『あーい』


んんん。癒し。


≪守り給へ、清め給へ≫


神社の中心に立ち、霊力を体中に巡らせている。


≪我は十二天将が一人、青龍の名を継ぐもの≫


虎嘯風生(こしょうふうしょう)


風の結界が神社を包むようにして形成されている。


「ここで結界を張ると勝手に霊力吸い取られるんだ」


便利だよね~と笑っている。勝手に吸い取られるって掃除機かーい!考えた人天才かよ!それ考えたの私の前世だよ!


「大体10分くらいで終わるからもう少し待っててね」

「なるほど」


あ、そういえば。さっき一人でどこかへ行ってしまったあの人は。


「騰蛇は何してるんですか?」

「結界を張ると、禍がうじゃうじゃと寄ってくるんだ。寄ってきたところで結界に阻まれるだけだけど、結界を解いた後は少し無防備になるから騰蛇が露払いしてくれているんだよ」

「なるほどなるほど」


そうするとつまり、騰蛇は強いということですかな?いやまぁ、一般人よりかは強いと思うけれども、前にすごい勢いで大量の禍から全力で逃げる姿を見ちゃったから、なんかこう不安というかなんというか。


「前は猖獗(しょうけつ)が開いちゃったからね。さすがに一人で捌ききるのには骨が折れるよ。でも、騰蛇は本当は強いから」

「もしかして、声に出てました?」


さっきの全部?


「全部出てたよ」


にっこり。恥ずかし・・・


「そ、そういえば前に聞きそびれたんですけど」


急に話題変えてきたね、と生暖かい目で見られる。やめて、そんな目で見ないで!


「猖獗ってなんですか?」

「そういえば説明し忘れてたね」


どうやら話題転換に乗ってくれるようだ。


「禍が噴き出るところだよ。突然できるのもあれば、大昔からあるものまである。日光に当たっている間は禍は出てこないけれど、夜になると噴き出てくる。特にできた瞬間は、もうすごいよ」

「消滅させる方法はないんですか?」

「小さいものだったら日が当たれば消滅するけれど、さっきも言った大昔からある猖獗は封印しているよ。あとはもう一つあるんだけど・・・これは()()()たちの気分次第だから」


()()()たち?ほんとに謎が一つ解けてもまた謎が増えるなぁ。


「あの方たちって?」

「まぁ、いずれ会うことになると思うよ」


すんごい遠い目をしている。そんなにやばい人たち・・・?会うの?面倒な匂いがプンプンするんですけどー!!





やっとこさの休みだぁ

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