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ー大図書館4ー 後半side 六合

途中、少し残酷描写ありです。




うーあーー恥ずか死ねるぅぅ(巻き舌風)美形×3から、あ、あんなことぉぉ!表情は相変わらずの無表情だけど、脳内は大パニック。でも、顔は熱いから赤いのかも。なんだか一生分の運をここで使い果たした気がする。

そういえば、と百花姉さんが聖母のような微笑みで言葉を紡ぐ。まっまぶしいっ!


「4月から有陽(ありはる)高校に入学ね、あなた()()

()()?」

「連吾から聞いてない?麻結莉ちゃんと連吾と(青龍)と、あともう一人。有陽高校に入学するのよ」

「他の学年にもあと3人いるから、安心だな」


連吾と竜太郎くんとは年がが近いとは思っていたがまさか同い年だったとは。しかも他の学年にもいるなんて。すごい偶然。


「偶然じゃあないかものぉ、娘さん」


びっっっっくりしたぁ!後ろからいきなり声かけるの流行ってるんですかあああ!声が聞こえた方を向くとそこには、イケおじ様がいた。あ、この人あの魔法の世界の先生になんだか似てる。杖を突いて歩いているけれど、洒落てるステッキにしか見えない。


「・・・この人、驚いて固まってる。だから止めたのに。(もん)じぃ」


いつの間にか紋じぃと呼ばれていたナイスミドルの横に美青年が静かに佇んでいた。なんか、森が似合いそうな美形。神秘的。

というか、いい加減私も察する。この二人はきっと


「初めまして、娘さん。儂は十二天将の天空(てんくう)の力の継承者、戌丸(いぬまる)紋次郎(もんじろう)という。紋じぃでいいぞぉ」

「・・・僕は十二天将の六合(りくごう)の力の継承者。名前は卯月(うづき)(あお)

「よろしくお願いします」


ですよね。わかります。これほどの美形は十二天将だと思いましたよ。

卯月さんは物静かっていうか、必要なこと以外は話さないって感じの人かな。美形だから許しちゃう。これぞ自然の摂理。美形は正義。


「二人とも来てたの?」

「ちょっと挨拶にのぉ」

「・・・そんなところです」

「じゃあ挨拶も済んだことだし、儂らは帰るとするか」

「・・・お邪魔しました」


私たちが来たところとは別の隠し扉から二人は帰っていった。何だったんだ一体。というか、偶然じゃないってことは、運命とか?ないない。そういって自分の考えを否定する。そういえば、風のように去っていったから気づかなかったけど、あの恥ずかしい儀式(契約の口付け)しなかったなー。まぁ、私の心の平穏のためにも、やらなくて良かったかもだけど。


「蒼は有陽高校の2年生だ」

「先輩だったんですね」


十二天将の十二人のうち半分の六人に会ったけど、百花姉さん以外男性・・・もしかして高校にいる十二天将の人たち全員男の人だったり・・・しないか。しないよね。フラグ建ててないよね?




―――――――――――――――――――――――――――



side 六合


「のぉ蒼、お主は契約をしなくてよかったのか?儂はもうすぐ引退じゃし」

「・・・信用できない。いきなり現れた奴と契約するなんてあいつらの気が知れない。関わりたくもない」

「信用できない、か。まぁお主がそう言うのであれば、もう何も言うまいて」


あの突然現れた女が晴明様の生まれ変わりだというのは、一目見たときからわかっていた。だけど、僕は他人と関わりたくない。どれほど僕の中の血が、魂が、あの女を求めたとしても。


「じゃが、関わらない、というのは無理かもしれんのぉ」

「・・・お得意の勘ってやつ?」


紋じぃの勘は良く当たる。さっきあの女にも、偶然じゃないみたいな意味深なことを言っていたし。


「そろそろ、お主はお主の幸せのために生きてもいいんじゃないかのぉ」

「・・・」


僕に、幸せになる権利なんて、ない。みんなもそれを望んでいる。そうだろう?さくら・・・

眼球を抜き取られ、空虚な瞳から血の涙をとめどなく流しながらこちらを見ている。

―――大丈夫、忘れてない。忘れるわけがない。あいつを殺して、僕もすぐみんなのもとに行くから―――





―――――――――――――――――――――――――――



迎えた入学式の朝、


「久しぶりだね。榊さん」


家の前には国宝級のイケメンである青龍こと、寅若竜太郎くんが立っていた。しかも、満面の笑みで。

なんか、デジャヴ・・・


「お、おはよう。寅若くん?」


ニコリ。美形の笑みがさらに深まった。あ、圧がすごい・・・!いったい何事~


「おはよう。それじゃあ一緒に学校に行こうか」


ほへ?一緒に?美形と?私が?ほわい?







・戌丸紋次郎

天空てんくうの力の継承者。通称紋じぃ。勘がよくあたる

・卯月蒼

六合りくごうの力の継承者。過去に何かある模様



投稿遅くなってすみません。下書きのデータを保存し忘れて、自棄になってました。


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