第27話 雷神招来という魔法
1500pv突破してました!読んでくれた皆さんありがとうございます!
早く勇者パーティーをボッコボコにしたいぜ!
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あ、ボコボコにするかはまだ内緒ですw
アリアス達勇者パーティーの面々はシステアの転移門により見知らぬ森へと転移していた。
システアの第2級魔法【転移門】には限界移動距離が存在し、シラルークまで飛ぶには3回ほど転移門を使用しなければならなかった。
「ふぅ、連続で使ったからちょっと疲れたわい。少し休憩じゃ」
システアも無理をすればシラルークまで転移門を連続使用することも可能だが、流石にそれでは着いてからがきつい。
システアは魔力回復の為、手頃な岩の上に腰を下ろした。
「お疲れ様です、システアさん」
アリアスがシステアに労いの声をかけると、その横ではニアが水創成魔法により作り出した水をみんなに配っていた。
「おぉ、すまんの。ニア」
「どういたしまして」
システアがニアに感謝の言葉を伝えるとニアは笑顔で答えた。
「それにしてもシステアさん、あちらで休んだらよかったのではないですか? わざわざこんな森で休憩など取らなくても」
「あんな誰が覗いておるか分からんところで休憩など取るものか。ニアには悪いがの」
アリアスに問われたシステアは少し嫌そうな顔で手をひらひらと振る。
「誰とは誰の事でしょう?」
「決まっておる、神ユリウスじゃ」
「それはそうかもしれないですけど、別に構わないのでは?」
神は常に下界の人間達を見守っていると聖書に書かれているくらいだし、そういうものなのでは? とアリアスは言いたいのだ。
「アリアスもまだまだ子供じゃなぁー」
見た目は16歳のアリアスよりも年下に見えるシステアだが、システアはこう見えてアリアスよりも遥かに長い時を生きている。
本当の年齢は誰も怖くて聞けていないが、それは紛れもない事実だった。
「お主らは不思議に思わなんだか? 法王は薄々感づいておったようじゃが。……いやお主らは知らぬのか。じゃあ仕方ないかもしれんの」
システアが何を言いたいのかアリアス達にはさっぱり分からない。
アリアス達が何も言えないでいるとシステアは溜息をつきながらアリアス達に解説を始めた。
「まず1つ。わしらがユリスリティアに呼び出しを受けた時、魔王ギラスマティアの死因について何も説明がなかったが、不思議に思わなんだか?」
「えっ? 寿命とかじゃないのですか?」
アリアス達はユリウス教からは魔王がただ死んだとしか伝えられていない。
誰かが倒したという説明を受けていなかった為、アリアスは勝手に寿命か何かで死んだものと思い込んでいたのだ。
「まさかシステア様は法王様が意図的に魔王の死因を伏せたと仰りたいのですか?」
「そうではない。というよりもどういう死因にしろ法王がわしらに魔王の死因を伏せる意味がない」
ニアの疑問をシステアはきっぱりと否定した。
「恐らく、法王も聞かされておらぬのじゃろう。もしくは尋ねたがかわされたか」
「誰にですか?」
「アリアス、おぬしは馬鹿か? そんなもの神ユリウス以外におらぬじゃろう」
「あ、そっか」
流石に今のはアリアス以外全員が気づいた。
ユリウス教で最高指導者の地位に就いている法王に隠し事ができる者など神ユリウスをおいて他にいない。
「ニアは少し不服そうじゃが、2つ目じゃ。これについてはおぬしらは知らないじゃろうから、仕方ないのじゃが、今回の光の柱の件じゃ」
アリアス達が今回ユリスリティアから連絡を受けたのは魔王の死を伝える為もあるが、本命はこちらの方である。
シラルークとその周囲の町近辺を漆黒の闇が覆い、東に光の柱を見た。
その事からユリウス教は魔人の襲来を予期し、勇者パーティーに招集がかかったという事になっている。
「アレは間違いなく第1級魔法【雷神招来】じゃろう。もしかしたら魔王ギラスマティアも使えたかもしれんが、基本的に魔界でもあの大魔法を行使できるのは魔人アルジールのみじゃ。魔王が死んでいることから魔人アルジールによるものだとみて間違いはない」
「それはユリウス教から連絡が来た時に恐らくそうだろうって聞きましたけど?」
アリアスがそう言うとシステアはアリアスに尋ねた。
「魔人アルジールが大魔法【雷神招来】を使うとしたらどんな時じゃと思う?」
「えっ、それはその魔法を使わなきゃいけない相手と戦う時か、示威行為かのどちらかですか?」
普段は抜けているが、こういう質問には意外とアリアスは強かったりする。
「正解じゃ。前者の場合じゃとわしらがここにいるから魔人アルジールと他の四天王との仲間割れ。後者の場合じゃと人間界征服前の示威行動ということになるじゃろう。わしらとしては前者の方が助かるわけじゃが、どちらの場合でもアルジールが手加減する必要はないということじゃな」
魔人アルジールが【雷神招来】を行使するような相手は人間界にはほとんどいない。使うとするなら勇者パーティーに対してくらいだろうが、アリアス達がこの場にいるのでその場合、魔王軍四天王のいずれかか強力な多数の魔人相手という事になる。
「システア様はあの雷神招来は手加減して行使されたものと仰りたいのですか?」
「手加減したとまではわからぬ。じゃが、魔人アルジールの全盛期の雷神招来の威力はあの程度のものではなかったのは事実じゃ」
「そんな馬鹿なこと! シラルークとその周囲の町を闇で覆うような大魔法だったのですよ!」
ニアが実際見た訳ではないが、シラルークからの報告ではそうなっている。
1つの魔法で複数の町を闇に落とす魔法などニアは聞いたことすらない。
それすら雷神招来の副産物であるとすれば、本命である光の柱の威力などニアには想像もつかない。
そんな雷神招来ですら、システアは本来の威力ではなかったという。
そして、システアは本来の雷神招来について語り始めるのだった。
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反応あると作者がハッスルします!




