表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不思議ちゃんをわかりたい  作者: 日向雛乃
6/6

僕の才能?

ものすごくあいだがあきましたね( ˇωˇ )

自分でも何書いてるかさっぱりです( ˇωˇ )

たくさんの音が響く中、僕は花宮に楽器の持ち方やら、ならしかたやらを教えてもらっていた。僕は楽器経験なんかなかったからチンプンカンプンだった。

むずい!そんな一瞬で手は動かせない!

「ちょ…まって…つかれた…」

「先輩頑張ってください!!」

「もーつかれたのー?だっさいなぁー非力やなぁーまだ音出しすらしてないよぉ?」

ぐさっ

「まぁ悠日には無理なのかなぁ?」

ぐさっぐさっ

「そんなんじゃできないよぉ?」

ぐさっぐさっぐさっ

「うーるーさーいーなぁー!できるよ!やってみせる!見てろ花宮!!」

やべぇ…ムキになって言い返してしまった………どうしよ……できるかな……

あ、そうだ…僕別に楽器経験ないわけじゃないや…

『悠日、音楽楽しいでしょう?』

母さんの声が聞こえた気がした。僕の母さんは数年前に亡くなっている。母さんはピアノの先生だった。僕はピアノに興味がなかったけど母さんと一緒に弾いたことがあったんだ…今思い出した…。まぁトランペットに関係ないんだけど…。その頃は楽しくなかった。ピアノなんかよりアニメを見たりゲームをしたりする方が楽しかったから。

でも今更気づいた。…母さん、僕はやっぱり音楽に興味があったみたい。だって僕今吹奏楽部の体験してるんだよ。僕が吹くの聞いててくれるといいな。…なんて。

「…ひ………える?」

「せ…んぱい…え…ます…」

「悠日ー!!」

「えっ?何?」

「ぼーっとしてどうしたの?やってみせるんじゃないの?」

またぼーっとしていたらしい。

花宮と後輩達が心配そうに僕を見ていた。

すぅーはぁー…

「うん。やってみせるよ。」

「おぉ!どや顔ですかぁ!じゃあ音階からどーぞ?」

ド…レ…ミ…ファ…ソ…ラ…シ…ド

「初めてでこれはすごい…」

花宮が小さな声でそう言った。

「悠日先輩、口痛くないですか?」

「うん。大丈夫だよ、まだいける。」

僕はまだ余裕だった。口も痛くない、苦しくもない。なんだか僕じゃないみたい。


なんだろう、この感覚。

僕って音楽そんなに得意だったっけ??

母さんとピアノやったときこんな感じだったっけ?


「悠日、もっと高い音出してみる?」

花宮が挑発するように言ってきた。

ワクワクする。今の僕なら出せる気がする。

ちょっとだけ自信を持って

「勿論!」と。

さっきとは違ってスムーズに音を出せるようにもなった。

ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド

高い高いドまで出たらしい。

「悠日先輩すごい…!!」

「悠日すごいやん!!」

楽しい。すごく幸せな気持ちになった。

「悠日さ!他に曲やってみ…」

興奮気味に話す花宮が急に黙った。

何が起こったのかわからなかった。



聞き覚えのある声がした。

「へぇ〜北上くんだっけ?すごいねぇ〜」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ