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卒業まであと一年


(ああ、間に合わない。行けない。行かない。)


本来ならば、今日は会社の説明会だった。お腹が痛い、胃も痛い、身も心も重い。都心の人混みに埋もれ、窮屈なスーツを着ることが、どうしても性に合わなかった。残り一年で大学を卒業、就職を迫られている今日この頃。どうして職につかねば生きて行けないのか。大学ですら煩わしさを感じて通学せず、単位をいくつか落としたというのに。そんな言い訳めいた文句を言って、体調の悪さを盾に、布団の中で会社に説明会を欠席する連絡をするのは私くらいだろう。

こんな自分を嫌っているのは今に始まったことじゃない。いかにも鈍臭そうな人間を見て、誰も友達になりたいとは思わないだろう。きっとみんなお情けで付き合ってるんじゃないかと疑わざるを得ない。

ああ、もっとハイスペックで、何でもそつなくこなせて、愛嬌のある人間に生まれたかった。最近は、自分の悪さが見えるたびに、そんなことを思っている。

どうして私はみんなと一緒じゃないんだろう。

どうしてこんな人間なんだろう。

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