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序文と言う名の舞台設定
ここは将来の重要拠点として開発が進められている開拓地。
東に徒歩で2日の位置には国境となっている長大な山脈が北に向かって連なり、自然の要衝と成っていて、その険しい地形の為に両国ともわざわざ手間と資金を投じてまで開発をしようとは思っておらず、なにより中腹より上には竜種が住み着いて居る為に人を寄せ付けない。
今は集落を中心に西の街へと繋がる街道の整備と北の森の開墾が主な作業となっている。
将来的には南東に向けて街道を整備して隣国との交易路にするのが目的だ。
そんな辺境に似合わず立派なのが将来を見越して作られた、大通り、領主館、冒険者ギルド、とあるクランの本拠地、この4つである。
この物語は冒険者ギルドの要請でこの町に本拠地を構える事となった、とある冒険者クランとその周囲の人たちのお話である。
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基本的に
・剣と魔法の世界
・レベル無し
・スキル無し
・アイテムインベントリ、空間魔法無し
・物理法則は地球と同じ
・ごく稀に異世界から転生したりトリップした人が現れる