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【一章まとめ】極寒だけどパンツ一枚

一章を軽くおさらいする話なので、流し読みでも構いません。

 ヘーイ! 俺の名前は風野(かざの)マックス。

 自分の肉体を売りにして活動するただのボディービルダーさ!

 俺は自分のためにと、いつも身体を鍛えまくっていたんだぜ。

 日焼けサロンとか行って小麦色に焼けるようにしまくったり、ジムに行って身体を鍛えながら体脂肪率を下げて行った。

 わーお、今では10%を切るのは当たり前で、今は5%を常に切れるように特訓の毎日さ!

 そんな事を繰り返して、今ではボディビルダーの世界ではかなり名の知れた物となっている俺。

 そんな俺はボディービルダーとして、『Toto Dogs』と言う会社のボディビルダーの大会に参加して、自慢の肉体美を見せつけるために扉を開けると、そこに広がる光景に俺は驚きを隠せなかった。


「……何だい、これは」


 そう言いたくなるのも分かっていた。

 何せ、扉を開けたその先は、ビュービューと北風が吹雪く、雪山の極寒の世界だったからだ。

 いくら身体を鍛えているからとは言っても、流石にこの極寒の世界には困った物だね!


 あまりにも寒くて、意識が消えそうになる中、自慢の肉体美が凍えてなくなる事を恐れた俺は、俺の身体を温めてくれるような真っ赤に燃える、紅蓮の業火を願った。


《ならば、そちには『火』の魔法を授けよう》


 そんな俺の頭にそんな言葉が聞こえて来ると思うと、俺の身体が真っ赤に燃え上がる!

 おぉ、真っ赤に燃え上がって来る!


「うぉぉぉぉぉぉ! 命を燃やせぇぇぇぇぇぇぇぇ!」


 俺がそう言うと共に、俺の手に真っ赤な炎が、盛大に燃えたぎる真っ赤な火炎が俺の手から現れる。

 そしてその真っ赤な火炎が俺の手から出て来て、その出て来た火炎が物凄い勢いで燃え上がっていった。


「グワァァァァァァァァァァァァァ!」


 そしてその真っ赤な炎が、目の前に現れた謎のおばあさんを真っ赤な炎で燃え上がる。

 それに対して、俺は「ううっ……」と思ってしまった。


 俺はそれでとっても残念に思ったんだけれども、そんな俺の前に1人の男が現れる。

 それは痩せ細った、けれども筋肉がきっちりと引き締まった男だった。

 そしてその男は、俺に事情を説明して、なおかつ俺にコートを渡してくれて、ブルーチキンと言う国へ招待してくれた。

 その間、俺が抱いていたのは「ウホッ! 良い男!」と言う、ただそれだけの印象だった。


 そうして俺はブルーチキンへと案内されて、国王様に話を聞いた。

 俺と同じ《マヨイビト》のフォーズと言う奴の弟子だと言う、サウスの魔法によって俺が元の世界に帰るための使命も理解出来た。

 どうやら俺の使命は、魔女を倒すと言う事みたいだ。

 そして俺はその使命を果たすための旅……とかに必要な仲間を3人ばかり紹介された。


 1人はあの痩せ細った、コートを渡してくれたナイスガイ。

 どうやら俺のために、道中の道案内をしてくれるらしい。

 ありがたい事だな、ハハ!

 2人目はティンロガー・ハートと名乗る、俺と同じくらいマッチョなナイスガイ。

 どうやら回復に優れているみたいだが、俺は自慢のボディを傷付けるつもりはないので、あまりお世話にならないようにしなくてはな!

 最後の3人目は女性だった。

 名前はライオネル・リドング。

 槍の名手らしいが、どうも緊張しっぱなしで、俺と話している最中もあまりの緊張のあまり吐いてしまったぜ!

 こりゃあ、参ってしまったな! オー、ノー!


 その後、国王は俺に民衆の前に出て、挨拶をしてくれないかと頼んできたが、どうにも俺は気分が乗らなかった。

 何故なら、俺のボディが完全ではないからだ。

 小麦色の美しい日焼けも、それに力を入れると膨れ上がる筋肉ちゃん達も、この極寒の寒空の下で最高のパフォーマンスをしてくれるとは限らない。

 むしろダメになってしまう感じの方が高そうだぜ!


 だから俺は、ライオネルが緊張のあまりゲロっている事を理由に国王に止めてくれるように頼んだぜ。

 そうしたら国王も理解してくれたのか、それ以上は追及してくれなくて助かったぜ。

 ライオネルはありがとうと言って来たが、俺は別に気にしなくても良いと思う。

 何故なら、俺の肉体美の完璧さのために、ライオネルの事を使わせて貰っただけであり、お礼を言われるような話ではないからだ。


 こうして俺は、先頭を走るスケアクロウと共に、まずは第一の国、《淡雪の国》イエロドックへと向かうんだぜ。

次回からは第2章、《淡雪の国》イエロドック編です。

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