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極寒なのにビキニ一枚  作者: アッキ@瓶の蓋。


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ティンロガーの宝石店巡り

しばらくぶりですね。

結構、間が空いていますけれども、今後も間が空きますかもしれませんが、よろしくお願いします。

 《結晶の国》グリオキャットは結晶や宝石などが多く取れる国で宝石を売るお店や宝石が入ったお肉や野菜なども売られており、それと同じように女性向けのお店も多く存在しているのでメイク道具を売る化粧品販売店もまた多くある。

 その化粧品販売店の中でもゴシックロリータ風の化粧品を多く販売する『Gosic9』の店内にて、ティンロガー・ハートは化粧品の自前の肌で効果を確認していた。


「あらあら。このブラックパールのパンクファンデーションは肌のノリが段違いに良いわねー♪」


 ティンロガーはファンデーションの効果を手の甲に塗って確認した後、肌ノリを見極めるために化粧水で洗い落とす。

 ファンデーションを洗い落とした後、今度はファンデーションでは隠しきれないニキビやシミを隠すための化粧品、真っ青のコンシーラーを取り出していた。


「あら、このコンシーラーも良いわねぇ」

「はーいはい、それは当店オリジナルのブランド、『Fan9』が自信を持ってご紹介させていただく商品、バッドコンシーラーです。宝石蝙蝠の爪を粉状にした物を入れておりまして、化粧下地(コンシーラー)としましても良いものではないかと思っております。勿論、こちらの宝石蜥蜴の尻尾を配合した化粧下地となっております」

「へぇ、試してみて構いませんか?」

「はーいはい、是非に是非に」


 店員の勧めに従うようにして、ティンロガーは別の化粧下地を手に取る。


「ほほー。これはなかなか……」

「はーいはい、かなりお値段もそれなりのものになってきますが、その分効果の方もきちんと期待出来ますよ?」

「へぇ、それは楽しめそうね♡」


 ティンロガーはそう言って化粧品を確かめて行き、結局何種類か確かめて3つのファンデーションを手に取る。


「この3つのファンデーションでこちらになりますが、よろしいでしょうか?」

「ふむ……」


 と、ティンロガーは店員から会計を見せる。

 そこに書いてあった料金は決して低い代金では無くて、普通の女性だったらためらってしまうような代金であったが、ティンロガーはサラッと王国から貰った支度金……所謂、国民の血税を使って払うティンロガー(おかま)


「はいはーい、ありがとうございまーす。ティンロガーさーん」

「また来させていただきますね♪」


 うふふ、と言いながらティンロガーはお店を出るけれども、その時「あれっ?」と疑問符を浮かべる。


「私って、お名前を言いましたっけ?」


 ポカン、としているティンロガーだけれども、その疑問を考えている時間はなかった。


「……うっ!」


 そしてそのまま、ティンロガーは意識を失っていた。



 その後、ドロテアの泊まっている宿屋に手紙が届けられた。


《あなた方のお仲間、ティンロガー・ハートを誘拐しました。返して欲しければ、3人だけでダイヤキャッスルまで来なさい。 グリオキャット領主、宝庫のエメラルドより》


 それは誘拐犯からのお手紙であった。

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