【二章まとめ】魔女の定期報告会
魔女ウエストは5つの国を支配下に置き、そのうち4つの国に4つの部下を差し向けた偉大なる魔女である。
魔女ウエストは残る最後の国、《雪原の国》ブルーチキンを支配する為に、優秀な同志を差し向けた。
魔女ウエストにはイーストと言う魔女の妹が居て、その妹は《雪原の国》ブルーチキンを制圧する為に向かっていた。
その作戦はすぐに終わり、なおかつ魔女イーストはなんの怪我も無く帰る、そのはずだったのだ。
その国で一番厄介な女騎士は、私の魔法によって勇気を失って使い物にならなくなっているはずだったから。
順調に計画を終えて、後はウエストはイーストと一緒に世界統一のお祝いをするはずだった。
しかし、イーストは死んでしまった。
呆気なく、一瞬にして、誰とも知らぬ女が放った業火によって。
後の調べによって、その女は《マヨイビト》である事が判明した。
そして《マヨイビト》の使命として、こちらへと向かっている事を知った。
そこで魔女ウエストは、配下である4人の幹部にその《マヨイビト》と一行を始末するように頼んだ。
美酒による甘美なる誘惑の国、《淡雪の国》イエロドック。
宝石による美しい魅了の国、《結晶の国》グリオキャット。
賭博による勇ましい闘争の国、《雪山の国》レッドアッス。
宝物による懐かしい夢想の国、《氷柱の国》シルバーハウス。
この4つの国は魔女ウエストの資金源であり、なおかつ魔女ウエストの夢の産物である。
《マヨイビト》一行は《淡雪の国》イエロドックへと入ったようである。
このイエロドックにはぶ厚い氷の身体を持つ、酒蔵のウィンキーと言う幹部が居り、この男には彼らの武器など蟻くらいにしか効かないだろう。
『さぁ、倒せ。ウィンキー。
全ては我らの世界統一のために』
まさかそんなにまで思っていた、ウィンキーが酔っぱらっている間に倒されるとは……。
ええい、こうなったら次の《結晶の国》グリオキャットで《マヨイビト》を始末する!




