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下着と新たに芽生えた心

昨日はあと1話投稿すると言って出来なくて申し訳ないです(;´Д`A

今日こそっ、今日こそは!投稿したいと思いますっ!

今、俺は今世最大の難関に立ち向かおうとしている…


「ほら、神戸。柱の影に隠れてないで早くきなさい」



「や、やだ!なんで俺がそんなとこ入んないといけないんだよ!」



「だってあなた下着持ってないでしょ?」



「あ、飛鳥のあるじゃん!」



柱の影に隠れながら抵抗の意思をみせる。



「飛鳥のやつだとサイズが合わないでしょ?それに明日から学校なのにノーブラノーパンで行くの?」



確かに飛鳥は中3の割に俺より胸が大きい。

この身体だと背も俺より高い。


「ぐっ!」



忘れてた…明日から学校行かなきゃ駄目じゃん……もし、ノーブラノーパンで学校になんて行ったらこの身体は女なんだから痴女確定だ!!



「ほら、そんなことしてると目立ってるわよ」



「えっ、…ヒッ!」



周りを見てみると確かに目立っていた。一気に視線を感じ、油断しているところをお袋に捕まってしまった。



「ほら、悪あがきしてない」



「や、やめろーーーーー!!」



抵抗虚しく首根っこを掴まれてランジェリーショップに連行されていく。



最後の希望である帝にSOSを求める目を向ける。



『助けてくれっ!!』



『摩訶般若波羅蜜多心経ーーーー』



あ、あいつ……!般若心経唱えてやがる……!

助ける気ゼロかよ! !



「おっ、覚えてろ帝ーーーーーー!!」






 ◇ ◇ ◇ ◇





……俺だって悲しいんだよ……。

親友が助けてくれとそう言ってるのに……助けられない……!俺は…無力だ………。



と悲しみに明け暮れながらゲーセンにでも行くかなと思っていると、



「ほら!帝君もくるの!」



「えっ?えっ⁉な、なんで⁈俺男なんですけど⁉」



「そんなの見ればわかるわよ。意見よ、意見!神戸の下着選ぶのに」



「なんで俺の意見なんか必要なんですか⁈」



「ほら、帝君って神戸の彼氏じゃない?」



「違いますよ⁉」



「いいからいいから」



ちょっ⁉やだ⁉やめて!うおっ!静香さん力強っ!ら、らめええぇぇぇぇぇ!!!!






 ◇ ◇ ◇ ◇






「はんっ!俺が助けを求めてるのに般若心経なんて唱えてるから罰が当たったんだ!」



「く、くそっ!」



俺がランジェリーショップに入ってすぐに帝もお袋に連行されてきた。



人の不幸を笑うからだ!



あっ、女性客や店員が帝見て顔面蒼白になってる。



人ってあんなに青くなるだ。ふと、帝のほうを見てみると……顔を赤くしながら傷ついたような顔をきていた。



器用だなあいつ。



まぁ、帝は目つきが神がかりなほど悪いからな。



「う〜ん、神戸にはこれが似合うんじゃない?」



お袋から紫を基調として所々に黒いレースの入った大人な下着を渡される。



「こ、こんなの無理無理!絶対無理だって!」



「うーん、じゃあこっちは?」



そう言って次に渡して来たのは白いレースの入った下着大人しめの下着。



「ま、まぁこれなら………」



「あら?気に入った?」



「別に気に入ったわけじゃないけど…さっきのよりはマシかな」



「帝君もこれ、良いと思うわよね?」



そう言ってお袋は帝に白いレースの下着を見せる。



帝は驚いた後、顔を赤くしながら答えた。



「えっ⁈あ、う、うん…良いと思いますよ?」



「そう♪彼氏の反応も良さそうだから1つ目はこれね♪」



「彼氏じゃないって言ってんだろ!って、1つ目?えっ?なに?まだ買うの?」



「当たり前でしょ?ほら!神戸はバスト測って貰いなさい。お母さんは帝君と下着選んでるから」



「えぇっ⁉」



お袋は女性定員に測って貰うように言ってくる。



ていうか帝めっちゃ困ってるだけど……

ま、いっか。



「ではお客様。こちらに」



「あ、はい」



女性定員に連れられて仕切りの付いた部屋に案内される。



「上着を脱いで手を上げておいて下さい」



女性定員にそう言われたのでバンザイの上着を脱いでバンザイの格好をする。



結構恥ずかしいなこれ。



というか外からお袋のキャピキャピした声が聞こえる。お袋の声がするたびに帝の焦ったような声が聞こえる。



お袋はめっちゃ楽しそうだなぁ、なんて考えていると測り終わったようなので上着を着てお袋達の所に戻る。



すると女性定員がお袋にトップが〜、アンダーが〜、とか言ってる。



俺は当然そんなのは分かるはずもなく、暇なので帝に話しかける。



「なぁ、随分楽しそ……なんかお前ゲッソリしてるな」



「あ、当たり前だろ…静香さんってば凄い下着渡してくるから…」



「た、例えば?」



「なんか黒いレースのスケスケの下着とか…」



「……………」



お袋はなにやってだよ……




神戸に憐れみの視線を向けているとお袋が話が終わったらしくこっちに来た。



「神戸、あなたはBカップね」



そうか俺の胸はBカップなのか……

……なんか小さいな…って!なんで男なのに胸が小さいからって落ち込んでんだよっ!



「Bか……小さいな」



こいつに言われるとムカつく。







その後に洋服を買うことになったが下着の件で疲れた上にめんどうなのでお袋の着せ替え人形となって、帝の反応が良さそうな物を買った。



……なんで毎回毎回帝の意見を聞くんだよ。





 ◇ ◇ ◇ ◇







可愛らしい下着と洋服を買ってホクホクな様子のお袋。俺は再び感じる周りの視線が怖くてしょうがない。



「神戸は何食べる?」



はっきり言ってそんなこと考える余裕なんてない。周りの視線が怖い……特に男の視線が。あいつら俺の身体を嬲るようや見てくるんだよっ!



もうなんでもいいのでお袋と同じのにする。



「お、お袋と同じのでいいや」



「あらそう。帝君は?」



「あ、なら俺は焼肉定食でお願いします」



「ん、わかったわ。じゃあちょっと待っててね」



「あ、3人分持つのはキツいですから俺も行きますよ」



「あら、助かるわ」



俺が周りの男達の視線に怯えていると帝とお袋は一緒に買いに行ってしまっていた。



えっ?あれ?お袋達は?

俺はお袋達が買いに行ってしまったことに全く気づかなかった。



急に1人なってしまい、さらに周り男達の視線が気になるようになった。



俺は男達の舐め回すかのような視線に身体をギュッと抱き締めるようにして耐えていた。



周りの視線に耐えていたら金髪の髪にピアスを沢山したチャラい男が話しかけて来た。



「あれ?君1人?なら俺とお茶でもしない?

結構いい店知ってんだよね〜♪」



く、くそっ!こんな時にナンパかよっ!



「あ、あの知り合いと来てるので…」



「え〜!つか女の子1人置いてどっか行くような連れなんかほっといて俺と楽しいことしようぜ〜」



さすがにこの年になって母親と来てるとは言いたくないので知り合いと言って誤魔化そうとしたが逆効果みたいだった。



チャラ男はゆっくりと俺の手を掴んでこようとしたのでヒッ!と小さな悲鳴をあげてその手を叩いてしまった。



「痛って!こいつ…!人が下手に出てたら調子に乗りやがって!」



今度は素早い動きでチャラ男は俺の手首を掴んでぐいっと引っ張ってきた。



振り解こうとしたがこの身体は全く力が出なくチャラ男の………男の力に敵わない…



「い、痛っ、あ、あの!やめてくださいっ」



「うるせーな!黙ってろ!後で可愛がってやるからよ〜」



だ、駄目だ……全く敵わない……怖い…怖い……この身体じゃ男には敵わない…



そう思うと途端に体が震えが止まらなくなり、目に涙が滲む。



怖い……男が……怖い…怖い怖い怖いーーー

頭がの中がその言葉で埋め尽くされる…….



「ぁ、ゃ…あ….」



完全に恐慌状態に陥った俺の口からは言葉が出ない。



新たに芽生えた男への恐怖に押しつぶされそうなっていた。



そんな時フッと暖かく、そして何故か安心するような心地良い感じに包まれた。




「おい………俺の連れに….何してんだ…」




えっ? と思いふと上を見ると帝の顔が見えた。 背筋が凍るようやドスの効いた低い声で相手を射殺さんとばかりに睨んでいた。



あぁ、俺は今帝に抱き寄せられてるのか……

男に抱き寄せられているのに何故か恐怖や嫌悪感などが感じられない。逆に、とても安心する…………。



チャラ男は帝に睨まれ顔面蒼白になっていた。



「ーーー消えろ」



「ヒィィ!!!」



帝が再びドスの効いた声で言うとチャラ男は目に涙を滲ませながら一目散に逃げて行った。



俺はチャラ男が居なくなったことと帝が戻ってきたことで安心してしまったのか、そこで眠るように意識を失った………。






















なんか展開が早過ぎる気が………orz


感想や指摘、アドバイスなど待ってます!

べっ、別に催促してるわけじゃないんだからねっ!

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