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魔王×勇者+アルファの対談(第一回目)【拍手再録】

 これは、魔王と勇者とユイが【魔王×勇者+アルファ】という雑誌で対談をしているというコンセプトで書いてあります。なので、小説とは少し違う書き方となっております。よろしくお願いします。

ユイ「はい、第一回、魔王、勇者、家庭教師による対談のお時間がやってきました。司会進行は、一番年上、皆のお姉さん事、ユイがやらせていただきます」

勇者「対談って何やるんだよ?」

ユイ「テーマに沿って、話し合いをするだけですよ。対談してほしいテーマリクエストはいつでも承っていますので、皆様よろしくお願いします。では、まず最初のお題は、自己紹介。では魔王様からお願いします」

魔王「自己紹介か。名前はラグナログという。仕事は魔王だ」

ユイ「趣味はありますか?」

魔王「……とくにはないが、ユイの授業は好きだな」

勇者「ダウトッ!」

魔王「だうと?」

ユイ「ああ、この間教えたカードゲームですね。やる事がなくて気まずい雰囲気になるのが辛いと勇者君が言われたので、パーティーメンバーで簡単にできるゲームを教えたんです。1から順番にカードを出していくんですが、数字が分からないようにして出しているので嘘もつけるんです。その嘘を見抜いて、ダウトと言うと、当たれば嘘をついた人が出したカードの山をもらいます。反対に外れれば間違えた人がカードの山をもらいます。そしてすべての手持ちのカードがなくなれば勝ちなんですが……それがどうかしましたか?」

勇者「コイツは絶対嘘をついている!」

ユイ「そうなんですか?わざわざ私の為にリップサービスして下さったんですね。魔王様、ありがとうございます。でも、折角なので、本当の事をここでは言えばいいんですよ」

魔王「嘘はついてないぞ?」

勇者「ダウトッ!確かに、ユイねーちゃんの授業は好きかもしれないけど、魔王は人間観察とか拷問の方が好きだろ」

魔王「そんなわけないだろ」

ユイ「そうですよ。勇者君の気にしすぎですよ。確かに魔王城には拷問器具が揃っていますが、ある程度身を守る為には仕方がない事なんです。きっと勇者君の国の王様も持っていますよ。ただ仕方がない事ではありますが、そんな怖いものが魔王様の趣味なわけないじゃないですか」

魔王「そうだな。俺も使わなければいけない時はとても心を痛めている」

ユイ「ほら~」

勇者「って、コイツ、今ニヤッて――。……うっ。いい。分かったよ。俺が悪かったです」

魔王「勇者も分かってくれたみたいだ。質問は他にはあるか?」

ユイ「あ、はい。えっと、好きな色はありますか?」

魔王「黒だな」

ユイ「魔王様の髪の毛の色ですね。綺麗な色ですもんね」

魔王「ユイの髪と目の色でもあるな」

ユイ「ああ、私の国、皆この色なんですよね。魔王様は琥珀色の瞳だし、勇者君は金色の髪に青緑の瞳でカラフルでいいですよね。じゃあ、あまり長くなると、対談を載せる【魔王×勇者+アルファ】雑誌の編集が大変になるので、次で魔王様への質問は最後にしますね。自分の性格はどんなタイプだと思いますか?」

魔王「真面目な性格ではあると思う。まだまだな部分もあるが、魔王業務をこなそうと努力はしているから、努力家でもあると思う。いつも皆に助けてもらってばかりだから、早く一人前になりたいと思っている。ユイ、これからも俺の事を助けてほしい」

ユイ「もちろんです。魔王様は幼いんですから、そんなに気に病んではいけません。私ができる事でしたら、なんでもお手伝い――」

勇者「ダダダッ、ダウトッ!!」</div>


※勇者と魔王が喧嘩し始めたので、終わるまでしばらくお待ちください。



◆◇◆◇◆◇




ユイ「えっと。少し中断しましたが、喧嘩が終わったので、次は勇者君へ質問しようと思います。勇者君大丈夫ですか?」

勇者「なんとかな。えっと、最初は自己紹介だったよな。俺は、トール・ミョルニル。仕事は、今のところないけど、将来は勇者になるかな。よろしく」

ユイ「では最初の質問です。勇者君は、得意な事はありますか?」

勇者「剣技は得意だな。魔法はできなくはないけど、あまり得意な方ではないなぁ。それから――」

魔王「男に好かれる事だろ」

勇者「あれは、得意な事じゃなくて呪いだ」

魔王「そうか。あれだけ、パーティーメンバーから愛を告白され、一般の男も誘惑しておいて――」

勇者「魔王、てめぇ!ふざけたこと言うな!!」

ユイ「その、特典はテラ萌えですが、あまり勇者君がモテモテなのも困りものですね」

魔王「まあユイ。勇者殿の幸せを俺らが邪魔するのは良くないと思うんだ」

ユイ「なんて、健気っ」

勇者「ユイねーちゃん、騙されるなっ!!魔王は俺とくっ付きたくないからそんな事言ってるんだ!」

魔王「何だ。俺と結婚したいのか?」

勇者「んなわけ、あるかぁぁぁぁっ!!」

魔王「なら問題ないだろ。ユイ、次の質問へ行ってくれ」

ユイ「あ、はい。では次の質問です。好きな動物はいますか?」

勇者「好きな動物かぁ。犬は可愛いよな」

ユイ「そうか。犬好きなんですね。猫はどうです?」

勇者「嫌いじゃないけど、あの気ままなのはちょっと……」

ユイ「残念です」

勇者「ユイねーちゃんは、猫好きなのか?」

ユイ「猫が好きと言うか、勇者君には猫タイプが好きになって欲しかったというか。金色お目目の黒猫は可愛いですよ」

勇者「はあ?」

魔王「俺は小動物が好きだな」

ユイ「そうなんですか?犬も可愛いと思うんですけどね。では、最後の質問です。自分の性格をどうぞ」

勇者「そうだなぁ。えっと――」

魔王「淫乱、あばずれ」

ユイ「魔王様、そういった言葉は使ってはいけません。言葉攻めは萌えますが、教育上は悪い言葉です」

勇者「ユイねーちゃん……。えっと、とりあえず明るい性格だと思う。元気が取り柄かな。後、正義感が強いと俺は思う」

ユイ「確かにそうですね。勇者君は明るくて、周りを元気にしてくれると私も思います」

魔王「男に媚びを売るのが上手いだけだろ。ピ――にピ――でピ――され――」

勇者「魔王、殺すっ!!」




※勇者と魔王が戦い始めたので、終わるまでしばらくお待ちください。





◇◆◇◆◇◆◇




ユイ「勇者と魔王が戦うとか、色々世界滅亡的な意味で危険なので、注意してくださいね。まだ子供だし、喧嘩しては駄目とは言いませんし、必要な事でもありますけど。でも手加減はして下さい」

魔王「分かった」

勇者「はーい」

ユイ「よろしい。さてと、とりあえず自己紹介は終わりましたね」

魔王「ユイはしないのか?」

ユイ「私ですか?」

勇者「俺らだけじゃ不公平だろ?」

ユイ「うーん。それもそうですね。えっと、私は長谷川優衣ハセガワユイです。大学を卒業したばかりで社会人1年目をやっていましたが、今は魔王様の家庭教師をやっています」

魔王「好きなタイプの男は?」

ユイ「えー。そうきますかぁ。そうですね、優しい人は好きですね。この年になると、甘やかしてほしいなと思ったりもするんですよ」

勇者「ぷっ。今、一名脱落したな」

魔王「……殺す」

ユイ「はいはい。魔王様。そういう危険な言葉はむやみに使っちゃだめですよ。勇者君も、魔王様は好きな相手には素直になれないだけで、私にはとても優しいんですよ。だから私は優しい勇者君と魔王様が好きです。まあ、こんなおばさんに言われても嬉しくないでしょうけど」

勇者「ユイねーちゃん、騙されてるよ……」

魔王「俺は、ユイにそう言ってもらえてうれしい」

勇者「あ、もちろん俺も!」

ユイ「ありがとうございます。他に質問はありますか?」

勇者「今までに彼氏はいたのか?」

ユイ「そのネタ好きですね。まあ、ぶっちゃけ2次元が彼氏だったという感じですかね」

勇者「2次元?」

ユイ「ようはいないという事です。完璧なオタクだったので。辛くなるんで、最後の質問に行きましょう」

魔王「最後なら、性格だな」

ユイ「そうですね。私の性格は前向きな方だと思いますよ。後は、少し妄想癖がありますね。では、この辺りで終わっておきましょうか。【魔王×勇者+アルファ】の対談第一回目はここで閉めたいと思います。より読者様へ、魔王や勇者が身近に感じられ、人族と魔族の繁栄が続くことを願い、これからもこのコーナーを続けたいと思います。では、また来週」

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