Prologue
某年4月上旬
俺の名前は木登 琥珀-キド コハク-。今日は入学式で、俺も高校生の仲間入りしちゃいます☆
そして俺の隣にいるのは水城 戸鞠-ミズキ トマリ-という。こいつも今日で立派な女子高生だ。こいつとは、お互いの母親同士が高校時代からの親友らしく、家も隣同士なものだから、兄妹のように育ってきた。まぁ所詮、幼馴染というやつか。
しかし、俺としてはこいつとの仲を表すのに相応しいのは「腐れ縁」だと思っている。なぜなら…学校は仕方がないとしても、クラスも離れたことがないからだ。
ホント、こいつと俺の縁はどこまで続くのやら………
「…琥珀?」
「どした?」
呼びかける声が聞こえたから下を見てみる。…にしても小せーなぁ。戸鞠の身長は150cmで、俺よりも19cmも小さい。小学6年生に交っても違和感無いんじゃ…
「…なんか失礼なこと考えてるでしょ…」
「ぇえ?! そんなことはこれっぽっちも…」
「そうやって視線を余所にやる時点で怪しい! …ボケーッとしてたけど。なぁに? 緊張してるの?? らしくないな~」
そういって戸鞠はニヤニヤしながら俺より少し前を歩いて振り返り、後ろ歩きをしながら俺に視線をやり自信を持った目を向けながら言った。
「私と琥珀が別々のクラスになる訳がないでしょ!」
いや、そうやって俺とお前の縁がどこまで続くかが俺は気になってるんだって!!!
「…ソウデスネ。」
俺は突っ込むのも面倒臭くなって同意しておくことにした。
「あ! 人がせっかく心配事を無くしてあげようと良いこと言ったのに、何その反応?! って、待ちなさーい!!!」
これ以上、話してても俺の体力(精神的な)が底を尽きるような気がしたので逃げることにした。全力で。大丈夫、俺には肉体的な体力は十分にある。
高校生活はまだ始まったばかり。まず最初の問題はどんな友達ができるかだよな。
まぁ何があったとしても楽しめればいいんだけど!
ついに始めてしまいました、連載物!!!
ちゃんと最終話までもって行けるか不安ですが頑張ります♪♪
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