ルル
なっちゃんは、おたんじょう日にもらった犬のぬいぐるみルルと、いつもいっしょ。
ほいくえんには、つれて入れないけれど、ほいくえんにむかうくるまにはいっしょにのっていきます。
そして、くるまからおりるときはいつも「すぐに、もどってくるからね」と、ルルにはなしかけて、えんの中にはいっていきます。
ごはんをたべるときも、もちろんねるときも、いっしょです。
ところが、ある日のゆうごはんのときに、じけんがおこります。
その日のメニューはカレーライス。
おわらいのテレビを見ながら大すきなカレーライスをたべていたとき、なっちゃんは、おかしくて大わらい。
そのとき、なっちゃんの手からスプーンが、ころげおちて、となりにいたルルの上に。
あわててひろいましたが、ルルのかおにはカレーのシミがついてしまいました。
なっちゃんは、なきながら、なんどもなんどもルルにあやまりました。
「だいじょうぶよ。すぐにあらえばシミはおちるから」
ママが、なだめても、なっちゃんはなきやみません。
「にんげんなら、よごれやキズはすぐになおるけれど、ルルはちがうの。この子の、いっしょうのこるシミをつくってしまったわ。ごめんなさい」
なっちゃんの。しんけんなひょうじょうを見たママは、あわててルルをつれてクリーニングやさんにくるまでむかいました。
もちろん、なっちゃんも、いっしょです。
そしてクリーニングやさんにルルをあずけて3日ご。
なっちゃんはママと、クリーニングやさんにルルをむかえにいきました。
クリーニングやのおばさんから、わたされたルルのかおは、シミのないもとどおりのルルでした。
よかったね、なっちゃん。
よかったね、ルル。




