一ヶ月後に終わる世界、あえて四日で滅ぼしてみた。

西暦5237年。能力者は淘汰され、戦争の道具として使い潰されていた。

そんな世界で、未来を見通す能力を持つ少年は、世界崩壊の引き金となる能力の器として封印されてしまった幼馴染の少女を救うことを決意する。だが、少女の命は残り僅かであった。そして、過去改変事変に伴い、この世界は一ヶ月後に消滅することが決まっていた。

少女を見殺しにして一ヶ月の猶予を得るか、それとも少女を救い刹那の幸せを享受するか。

それならば――

「どうせ一ヶ月後には終わる世界だ。なら、少し早いけれど君と共に滅んでもらおうか」

これは、世界を道連れにした少年と少女の自殺劇。