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プロローグ5

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枢軸国陣営の会議にて

ドイツ軍士官「やっとだ。やっとここまで来た。一時期核ミサイルを撃つ事も考えたがようやくだ。さて、アメリカをどう攻めようか。5年以上かかりそうだ。いっその事、核を撃ち込むか。」


日本軍士官「それは反対だ。一度撃てば歯止めのきかない、人類滅亡への道をまっしぐらだ。それに・・・もう戦争はいい・・・。上からの命令でな・・・。もう止めろと言われてしまった・・・。我々としてはもう目的は達したのだ。これ以上戦争が続けば、持たない・・・。」


イタリア軍士官「その通りだ・・・。我々も国内の安定を図りたい。正直疲れた。」


ドイツ軍士官「やはりおまえたちもか・・・。実はこちらももう疲れた。核を撃つ気にもならん。しかもまだV2ロケットの改良が終わっていなくて、アメリカ本土めがけて撃っても目標に当たるとは思えん・・・。軍艦か潜水艦に搭載するのも良いが、アメリカの防御は堅い。連合国軍の兵力はアメリカだけじゃないからな。政治に力を注ぎたい・・・。」


日本軍士官「ではどうする?やはり前協議した和解案を提示するか?現実的ではあるが、納得のいかない者も出るだろう。といっても、我が国はもう戦う気はないがな。敵と何度も拳を交えて、尊敬さえするようになった。負けてもなお士気は高い・・・。凄いものだ、あれがカリスマと言うんだろうな。」


イタリア軍士官「ああ、全くだ。この戦争において、やはり指導者が大事という事が再認識した。これ以上の戦闘は無意味と考える。」


ドイツ軍士官「ふぅ・・・。決まったな。明日、スウェーデンを通して連合国へ和解を申し込む・・・。良かった、彼らがいて。重要な窓口になってくれるだろう。」


1946年3月27日 枢軸国、スウェーデンを通して連合国へ和解を提案。当初連合国は蹴ろうとしたが、和解内容を見て驚愕し後に承認。その内容とは…


「1.故郷を追い出された者たちへ国を返却。ただしこちらがしばらく管理する。」

「2.賠償金は請求しない。勿論、勝ち負けは存在しない。」

「3.殺戮はお互い行った。戦後処理でお互いこれについてどうこう言わない。」


など、戦争の早期終結を要望するための譲歩にさすがに応じざるを得なかった。連合国はこれを我慢の勝利とし、戦勝気分。もちろん、不満を言うものはいた。アメリカ国民しかり、米国に避難していた者達である。前大統領の死、そしてこれまでの犠牲、無駄になると言われた。しかし和解内容を政府が説明すると批判は消えた。これまでの犠牲があってこそ、この譲歩を引き出せたと。誰も反論しなかった。枢軸国陣営の連合国向けの和解のための放送もあった。それは、


「やあ、連合国の諸君。これまで我々はこれまで殺し合いをしてきた。英国上陸作戦において我々は予想以上の抵抗をされた。幾度となく交えられた拳により、我々は尊敬さえ覚えるようなった。正直悔しいよ。敵にこんな感情を持つとはね。これ以上戦いをしたら共倒れだ、戦争する力はない。我々の目的は達成した。流石にアメリカと、いや、連合軍と戦う力はないさ。実に、実に良い指導者を持ったな、諸君らは。もちろん、1人だけじゃあない。認めよう、諸君らは強い。こちらも、負ける気はないが、これ以上犠牲が増えても困る。ここは1つ、和解をしてほしい。我々にしては譲歩したと思う。しかしこれ以上は無理だ。もし、諸君らが戦争好きならば破ってくれても構わない。しかしよく考えてくれ。継続か、停戦か。考えなくとも、どちらが今は有益か分かるだろう。」


このような放送もまた和解を促進させる材料となった。正直、両陣営戦争に飽きていた。もううんざりだった。国民の産業も生活も不安定で、国民の間で不満が高まっていると考えたからだ。恐らくもって3、4年。しかしそれで戦争が終結するとは思えない。そんな未来を予想してか、お互い我慢しようとした・・・。両陣営の国民が知り得ない、両首脳陣の妥協であった。


1946年 5月26日、真珠湾にて和解が締結。戦争は終結した。戦後処理についてはまだ問題が山積みであったが、ここで言う必要はないだろう。


3つ。これが一番可能のある未来だ。これは・・・

         ・

         ・

         ・

と、言った内容だ。

どれもロクな結末じゃないが、2つ目が一番理想かな。しかし3つ目が一番濃厚だな。…はぁぁぁ疲れた…すぅ・・・(深呼吸)ふぅぅぅ。」


図太い溜め息をする議長


議員12「お疲れ様です議長。んー・・・2つ目が一番理想だが・・・こんな未来は理想だな、今の状況を見ても。」


議員13「そうだな。3つ目が起こるとして、今後の事を考えた方がいいですね。」


議長「その通りだ。ここから数十年すれば、人類はより大きなテクノロジーを持つ。やっと我々の出番というわけだ。下位の議会との意見も一致した。これより、人類への介入計画を始動する。この先の未来はより平和に、そして危険になる。外からの脅威への対策にも。さて!仕事だ!これから忙しくなるぞ!」


議員一同「「「「「はい!!!!!」」」」」


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