過去の詩

079 世界の果てまで(シューリ・アルティマ・シューリ)

ここに眠る(シ・ジット)解ったフリして

未来を知りたくない

至福の時代(ミレニアム)は過ぎた

無限(パノラマ)に広がる

混沌(カオス)の世界

Sic transit gloria mundi.　(かくて世界の栄光はすぎゆく)

そう仕向けたのは人間(ヒューマン)

今　生きている者達

世界は何処まで続く

嗜虐症(サディズム)と被虐症(マゾヒズム)

天使的愛(アンジェリスム)のない街

悪魔的美《デアポリック・ビューティ》ソドムの街

腐敗していく世界

身代わりヤギ(スケープ・ゴート)なしには

生きられない世の中

果てまで歩いて行こうか

新しい世界を見つけるために

光の中へ進むために

存在(スム)を考えるフリした

過去を忘れるように

普遍的宗教《レリギオ・ウニヴェルサリス》の思考(アギト)

聖書(バイエル)に広がる

信者(クロワイアン)の願い

Hasisez les ennemis de la sainte religion　(聖なる宗教の敵を憎め)

そう唱えたのは誰だか

昔　生きていた者達

世界は何時から続くのか

蜃気楼(ファータ・モルガーナ)の新世界(ノーヴィ・ミール)

単純化《シンプリフィケーション》する音楽

雅楽の真意は隠されたまま

昔に帰る事のない世界

地位も名誉もいらない

死んでも生きている世界

死からの飛躍(サルド・モルターレ)

我が唯一の願いに《ア・モン・スール・デジール》

世界の果てまで《シューリ・アルティマ・シューリ》

　　　　　1998.01.05.