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過去の詩  作者: 魅桜
70/320

070  夢多き時間


子供の頃は楽しかった

屈託の無い無邪気な笑顔


童話が大好きだったりして

人形遊びに夢中になったり

「なりたいもの」がたくさんあった


大人になるごとに忘れていく

いつも夢を見ていた時間は

無気力の時の中に過ぎた


人魚姫に眠れる森の美女

ピーターパンにピノキオ

いつのまに夢見る事を忘れたのだろう


何もかもがキラキラ輝いてて

疑う事を知らなかった

あの頃の心は何処に消えたのか


夢多き時間はもう終わり

子供から大人へと変わる


夢多き時間はもう終わり

夢見た時間はもう来ない



     1997.10.19.


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