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067 飢え
身体の中の何かが足りない
心が身体が飢えを感じる
何が足りないのだろう
精神と血が無いのだろうか
炎が燃えるような感覚
身体の中の奥 深くから
込み上げてくる飢えは
誰にも止められない歯止めがきかない
何の欲望が欲情か
心の飢えは精神を求め
身体の飢えは人肌を求める
飢えた者は救いを求める
救いを求めても何もならない
自分で何とかするしかない
沈められた想いを
忘れてしまい飢え始める
閉ざされた魂
閉ざした思考
飢え始めた時を流れ
足らない何かを探し続ける
1997.10.18.




