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過去の詩  作者: 魅桜
57/320

057  嫌いな仕事


本当ならば仕事じゃない

“人間を助ける”事など


殺すばかりが能じゃない

たまには心を戻したくなる

だから引き受けてみた

“死なさずに心を探れ”


メンドくさいと思った

天使も邪魔しない仕事

連れて行ってもいいのは

生意気な妹だけ


もう少し思いつめさせたい

苦しむあの顔が見たい

死ぬ瞬間の安らいだ

あの微笑が見たい


過去を思い出す切ない顔

思い出したくないから耳を塞ぐ

ワザと耳元でささやき続ける

苦しそうにかぶりをふる


早く死んでしまえ自分の為に

仕事のしがいがあるってものだ



こいつだけは別物だ

死なせてはならないなど


だから妹を連れて来た

やりすぎると死んじまうから

妹なら歯止めになる

何を考えてるのかわからないが


にやりと笑い引き受けた

邪魔してやるといわんばかり

小悪魔的な微笑み

ぞっとする牙と瞳


血が見たい 赤い鮮血

ナイフから散る滴る

傷口がうごめく

(エモノ)を喜び口をあける


こんなののどこが仕事だ

つまらない仕事 多分な

たまにはいいかと思うけど

つまらない事にかわりない


仕事のしがいがない

死んでくれなきゃつまらない



     1997.07.26.


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