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過去の詩  作者: 魅桜
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たまにタイトルのない詩が存在します。


お前を捜す

逃げ出したのは俺なのに

身体中がお前を求める


精神の精子

身体中の血が狂い出す

お前のあの瞳あの唇

卑猥な言葉 快楽


苦しい叫び出したい

お前の名を

聞きたいのに

あの声を こんなに求めてるのに


それでも逃げるのか俺は

この毒にまみれた眼で

お前を殺したくないから


死んでしまいたい

この毒が消え去るなら

だがそうすればお前は

俺を嫌ってしまうだろう


この身体は俺の物だ

この身体しかお前を

覚えていない



心に飢えを感じる

何かが足りない

側には誰もいない


精神の精子

俺の中にお前がいる

身体中をつらぬく感覚

のけぞる顎 濡れた吐息


狂気を持ち始めた眼

少しでも清らかにと

思ったのに

どう足掻いても無理だ


だから消えてしまいたかった

この毒に犯された眼で

お前を失いたくないから


何かがもどかしい

お前がいないからだろうか

身体がお前を求める

俺を好きでいるお前を


この身体はお前の物だ

この身体しか覚えていない

触れられるのはお前だけ



     1997.07.20.


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