表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
過去の詩  作者: 魅桜
36/320

036  毒薬


身体が毒に犯される

瞳が自分の物ではない

綺麗な真紅の瞳

ワイン・レッドの心鏡


誰にも触れられない

近寄れない心…身体

毒に犯されるのを

黙ってみるしかないのか


お前だけが傍にいた

毒に犯されてしまうのに

俺の眼に触れ、唇に触れ

腕の中 安楽に喜ぶ


だがそれは刹那の夢

つかの間の幸福

自分がもどかしい

何も出来ぬ身体 恐怖


だから逃げ出すお前から

傷つき犯されるのを見たくない

捜してほしい 俺の心を

捜さないで 俺の身体を



月に映える瞳・唇

貴方の傍にいられるのなら

この身体が毒に犯されようと

かまわない心音


誰にも触れさせない

近寄らせない 私だけ

貴方の苦しむ姿を

黙ってみるしかないのか


ずっと傍にいる

毒に犯されてもいい

貴方の瞳・唇・身体に触れ

微笑む顔に喜ぶ


久遠に続けばいい

永遠の幸福

自分がもどかしい

何も出来ぬ力 恐怖


だから逃げないで私から

代わりに私が傷ついてもいい

逃げないで 私の身体から

戻ってきて 私の心へ



     1997.07.01.


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ