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過去の詩  作者: 魅桜
33/320

033  白雪(スノー・ホワイト)・赤血(ブラッド・レッド)


降りつもる雪の中

赤い血が映えていた

これは誰の血?

ああ……父様と母様ね


綺麗な赤ぁい血

雪と血が混ざって

とても綺麗だわ

でも何故 死んだの?


ああ、父様が悪いのね

他の(ヒト)に手を出すから

だから母様を怒らせたのねぇ

馬鹿な父様――――……


父様は雪のように冷たくて

母様は炎のように燃えていた

でも今は二人とも冷たい

赤い赤ぁい血 白い雪の上


赤と白が綺麗に映えて

二人の罪が分からなかった

これからは私一人で

生きなきゃいけないのねぇ



     1997.06.23.


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