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+α 14
幸せを掴むのはいつだろう――――……?
いつもいつも何かにおびえていた。
心の中にある暗い闇。それがこわかった。
洗いざらい喋ってしまいそうで――……
時がすぎてゆく。何も感情を持たぬまま。
心の中にある心。心を押し戻して。
本音を吐く事はない。誰かを傷つけたくないから。
でも結局は誰かを傷つけていた。
言葉の針はとても痛くて。
誰もが傷づいた。傷つかない者などいなかった。
だから暗闇が怖い。真実の私がいるから。
誰も何も出来ない壊れた時計。
流れていく時の中で自分は何を見るのだろう。
誰にも直せない心の時計を抱き抱えて。
歯止めの効かぬ想い。押し止めた願い。
永遠に続く時を駆け抜ける。
刹那の夢現の中を生きて。
幻の恐怖を抱いて。
幸せを掴みたくてもがき続ける。
+α14はタイトルつきであったような気がしないでもないですが、タイトルから見つける事が出来ませんでした。これだけの詩があって1つもタイトルが被らなかったのは自分でもビックリしています。
最後までお読みいただきありがとうございました。




