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過去の詩  作者: 魅桜
29/320

029  離れぬ心


ああ 泣かないで

貴方のせいではないのだから

この手で貴方を殺したかった

なのに私はいつも殺せぬ


誰かが貴女を殺そうとする

私は絶対貴男を守る

心がどう思っていても

肉体は貴方を守ってしまう


貴方を私の腕の中で

狂わせたかった 泣かせたかった

私に従わせたかった

熱い肉体を貴方にうずめて


いつも拒否される

冷やかな瞳で見下して

それが獣を呼びおこす

もう 私を苦しめないで


「離れたい」と思うのに

離れられない

貴方をほかの人に渡さない

何が何でも守ってみせる



分からないでしょう?

貴方に私の気持ちなんて

分かりたくもないでしょうね

敗者の心なんて


「敗者」…それなら楽でしょうね

私は貴方の罠にはまった

絶対に逃げられない

それが自尊心を傷つける


身体を求める その想いを

私は貴方から離れやしない

冷たい口付け 熱い瞳

しなやかな身体 存在が快楽


何故 泣いてるんです?

私が死んだからですか

何処まで私を傷つけるんです?

もう 私を苦しめないで


肉体がないほうがいい

誰も気にせず貴女を抱ける

貴方を守っていられる

殺したいのに離れぬ心



     1997.06.19.


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