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過去の詩  作者: 魅桜
286/320

280  腐った翼


自由に飛べた

昔の私は

何の重みもなく

ずっと はばたけた


いつの間にか

翼が汚れ落ち

はばたけなくなり

朽ち果てた


背中に残る

翼の跡達

新しく生えて欲しい

そう望むけれど


なかなか簡単に

戻れはしない

白い翼だったのに

黒くもならない


はばたく為の

翼が無い

とても待ち望んでいるのに

願いは叶わない



翼を奪われて

今の私は

重たい鎖に

繋がれてしまった


いつの間にか

それにも慣れた

背中は疼くけど

翔べはしない


そこらに散らばる

私の羽根達

白でも黒でもない

腐った羽根


空を見上げる

翼が欲しい

鎖を全て外して

自由に飛びたい


はばたく為の

翼が欲しい

背中を見ては願う

白い翼が欲しい



     2002.09.16.


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