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過去の詩  作者: 魅桜
27/320

027  淫哇淫邪 ~邪で淫らな音楽~

数学の時間に国語辞典と漢字辞典を広げて書いてたような記憶があります。

…ほんと授業中に何してんの?


淫猥(インワイ)な男女

しきりと咽が渇く

与えるは溶け混ざる

体液の甘い蜜


淫液を飲む

身体に広がる快感

餓鬼のように貪る

お互いの秘密を


火照る身体

骨の髄までしゃぶる

敏感に反応して

受け入れる秘部


曲線をなぞる指

這う唇と舌

潤む瞳 洩れる声

しなやかに反る背


誰も止めやしない

止められるのは死神

精気を与え正気を奪う

魂魄さえ魔魅と化す


絶大なる禁忌

神に対する冒涜

祝詞のかわりの淫楽(インラク)

月夜に香る蜜語


清雅は消えた

あるのは欲望の渦

正気を奪い狂気を与える

この世の快楽は卑猥



     1997.06.17.


淫哇…みだらな気持ちをそそるような音楽。

淫邪…みだらでよこしまなこと。

淫猥…下品でみだらなさま。

淫液…性交の時に分泌される液体。

餓鬼…生前の罪のために、いつも飢えと乾きに苦しんでいる亡者。

魂魄…たましい。霊魂。

魔魅…ばけもの。

禁忌…社会の習慣によってある物事を不吉として忌み嫌うこと。

冒涜…神聖とされるものをおかしけがす。

祝詞…神を祭り、神に祈る時に神主が読み上げる文。

淫楽…度をすごした快楽。また、みだらな楽しみ。

蜜語…甘い囁きの言葉。

清雅…きよらかで上品なさま。

卑猥…下品でみだら。いやしくて汚らわしい。

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