259/320
253 ろうそくの灯
ぼんやりと浮かぶ
ろうそくの明かり
静かに流れる
楽器の音色
自分の本音も浮かぶ
微かに聞こえる
雅楽にのせて
紡ぎ出される言葉
ゆらゆらと揺れる
心が昂ぶる
解き放たれる
黒闇の時間
暖かさも冷たさも
感じない空間
あるのは闇に浮かぶ
ろうそくの灯のみ
魔術にかかったかのように
弾かれたかのように
ろうそくの灯から
言葉が生まれる
2002.04.26.
蝋燭で思い出すのは両親の結婚式に登場したキャンドル。これは年数が刻んであって結婚何年ってのを示してるんだそう。
……なんだけど、記憶にあるのは停電の時に大活躍する大きな蝋燭。




